◎真実の行方(1996年 アメリカ 132分)
原題/Primal Fear
監督/グレゴリー・ホブリット 音楽/ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演 リチャード・ギア エドワード・ノートン ローラ・リニー フランシス・マクドーマンド
◎緋文字
多重人格を演じてる若者っていう設定は21世紀になるとありふれたどんでん返しになっちゃったけど、この作品がなかったらどうだったんだろ?
ていうことで、本作が影響を及ぼした物は大きい。多重人格であるか否かが裁判の最終的な論点になってゆくのを利用する被告の姿は「刑法39条」が三年後にも用いられてるんだけど、構造が単調だし性倒錯が絡む分、弱いかも。
まあ、これが元ネタでいろんな作品が出来ていくなら、弱い部分があるのは当然で、でもこの作品よりもおもしろいものが後に作られたかっていえば、さて、どうだ?