ザ・ハント ナチスに狙われた男(Den 12. mand)
1940年4月9日、ナチス占領下のノルウェーに、ヒトラーがノルウェー要塞を築いたっていうクレジットから始まる。
で、3年後の3月27日、トフテフィヨルドでイギリスから来た工作船が拿捕される。そこから1日刻みで展開していくんだけど、12人の地下活動家が追われて11人が捕まり、民間人に助けられた男トーマス・グルスタッドがイギリスに報告に行くためにスウェーデンまで逃げて行くっていう話だ。
寒そ〜。
けど、氷の海峡を脱走したトーマス・グルスタッドが生きていると信じて追いかける親衛隊の少佐ジョナサン・リース=マイヤーズが根性のかたまりで氷水に20分浸かってても死なないっことをみずから証明するくらいだ。すげえ信念。
『ドイツ軍はオーロラも盗んだかな?』
『そんなのむりよ。隠れるところはいっぱいある』
地図好きな少女に励まされる場面が好い。
けっこう人情物で漁師たちも服が水に濡れたら山越えの最中に凍死するとかいって、船から彼をかついで上陸させたり、今渡さなかったら一生後悔するとかいってスキーをやったり、村の友人がナチスに入ったりしてるのに逆らって匿ったりと、まあいろいろあって、それからも終わりのない悪夢にさいなまれたりするんだけど、そのあたり物語が動かなくて観るのが苦しくなってきたもする。
手漕ぎボートに組み立て式のソリを仕込んでフィヨルドを渡って、隠れているサヴォイ・ホテルまで迎えに来たのは感心したけど。
しかし、そもそもの工作内容か゚最後にならないとわからない。8トンの爆弾を積んだ船でナチスの戦略拠点を破壊することだったんだけど、寝返りによってナチスに知られて、失敗したらしい。つことは機密を知ってたわけでもないのに、なんでここまで追われたんだ?
まあ、なににしても寒くてしみじみ暗い脱走劇だったなあ。