Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

京都暮らし235. 冬の小さな旅6.

2010年02月21日 | field work
中判ネガのため画像欠

 相変わらず冬季オリンピックに時々見入っている。昨日は、ウィスラーでアルペン女子複合があった。また滑降の続が見られると、個人的には喜んでいる。
 ところでウィスラーというのは、世界有数のリゾート地であるとともに、環境デザインにおいて優れている事は、私達専門家の間では有名なことである。その理由は、ウィスラー村・デザイン・ガイドラインという建築や環境のデザインの憲法といってよいルールが、早くから定められ、これに従ってこのリゾート地の高品位な開発してきたからだ。
 もう随分前に、ウィスラー村から送ってもらったデザインガイドライン冊子のトップは、ウィスラーが目指すイメージがイラストともに提示され、それからサイトプランや建築形態、それに積雪管理といった些細なデザインルールが定められており、調和ある魅力的な風景の出現を意図したものである。そしてウィスラーデザインスタンダードという設計基準を設け、ベンチや街頭や道の作り方にまで、細かくデザインの方法が示されている。
 そんなウィスラーに思いをはせつつ、今日は中判フィルムカメラで撮影した冬の琵琶湖をアップした。画面を見ると雪か雨が少し降っているようだ。
 ところでニコン・フィルムスキャナーのプラスチック製のネガフォルダーの仕様が甘く、フィルムがそったままスキャンされてしまうあたり、どうしてこんな簡単なことがきちんとできないのだろうかと不思議に思う。
 まあ簡単なことができないというのが、日本人の特質なのかもしれないと、ウィスラーの風景を見ながら思うのである。優れた美しい風景を創り出すというのも、みんなが創造力あるイメージとルールを決めて取りかかれば、簡単な事なのだが。
 この創造力というのが大切なのである。私達がまちづくりの現場で鉢合わせするのは、この創造力に欠けた人達が大半で、彼らがデザインをこねくり回しているのだから、言い訳がましいデザインしができない。私は、ホントに物事を知らない人達だと、いつも心で思う。
 だから個人的経験で言えば、日本人の最大の欠点!、それは創造力が能力的に欠落しているのよ。そのことを自分で気がつかないことでしょうね(笑)。

滋賀県,高島市南舟木,撮影日2008年2月18日
FUJI GS645Wide,FUJINON W45mm f5.6,ベルビア100,SKYLIGHT.
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