Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

EOSな日215. ポルトガル補記・世界文化遺産のつかみ取り

2019年09月01日 | field work

 

 1755年11月1日カトリックの祭日の日、9時40分、マグニチュード8.5-9.0の巨大地震が人口27万人のリスボンを襲った。建物は崩壊し、その後のテージョ川をさかのぼってきた15mの津波と、火災旋風によって5日間街が焼き尽くされ、5〜6万人の市民が犠牲になった。その後1年たらずで街は復興してきた。その当時に試みられた建築でボンバル様式があり西欧初の耐震建築とされている、とWikに記載されている。

 おりしも今日は首都圏を襲った関東大震災から今年で95年目である。そんな都市復興の参照としてリスボンに関する研究がなされていることは前ブログで述べた。

 そんなわけでリスボンの街路は、建物の倒壊が少なかったアルファマ地区をのぞけば都心部は復興後の街であり直線道路が多い。

 これに対してポルトは、地震の影響がどの程度あったかはわからないが、5世紀頃から街が開けてきたので歴史はリスボンより古い。それだけに街路は、かっての都市の歴史の経緯を積み重ねた上に設けられ、そこにレベル差も加わり、少し混沌とした見事な世界文化遺産である。

 ポルト滞在の翌日、午前中世界文化遺産のギマランイスにでかけ、午後ポルトの街を徘徊したのだが、あとで考える、ギマランイスが地方の地味な街であることは、ガイドブックで事前にわかっていたので、ここはバスしてもよかったのだ。

 そのかわりに朝早立ちして、行きそびれたコインブラのソフィア地区へ鉄道往復で半日、午後ポルトの街、という行程もあった事に後で気がついた。大学があるアルタ地区に加え、坂道の多いソフィア地区や大学都市は、私的には面白かっただろうと想像している。旅の時には全く思いつかなかった。

 そんなふうに世界文化遺産を多数並べて、よりどりみどりの選択できるという豪華メニューがポルトガルの旅の特徴かもしれない。小さな国土に16の世界文化遺産がある。

 

ポルト市、世界文化遺産歴史地区

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 トップ)ISO800,焦点距離50mm,露出補正0,f/9,1/200

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5)ISO800,焦点距離40mm,露出補正-0.33,f/11,1/200

6)ISO800,焦点距離105mm,露出補正0,f/14,1/800 

 


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