七草がくるまでは看護師はいれかわり立ち替わりで正月休暇をとる。だから歩いて通勤できる翠は、同僚のために夜勤をかって出ていることもある。
深夜の看護師達のお茶タイムに、晃子さんと芽依さんがナースにやってきた。プチ新年会だ。
晃子「芽依って50歳のオッサンと不倫していたよね。その後どうなったん?」
芽依「いまじゃ、うちの旦那よん・・・・」。
翠「あら、すごいじゃん、奥さんからもぎとったんだ!?」。
晃子「へーーっ!!、どうやったん!?」。
芽依「簡単だったよん。旦那はテレビ局のディレクターで仕事で超忙しい人間。仕事一途だから家庭を顧みずだったん。家族からも、子供の世話はしないし、二人の子供達と遊んだ記憶も無いし、奥さんからも呆れられていたの。でもジョークが好きで優しそうな人だったもん。多分育ちがいいんだよ。だから私、奥さんに『旦那さんをいただいていいかしら』といったら、奥さんや子供達からは『どうぞ、どうぞ!』で、家を慰謝料代わりにして旦那は簡単に奥さんと離婚できたわけ。奥さんも固い仕事をもってたから、こまらなかったのね。むしろ邪魔がきえてよかったという感じ」。
晃子「なんだぁー、そんで簡単にお終いかよ。」
翠「ねぇーっ、旦那と親しくなったきっかけってなんだったん?」。
芽依「セ・ク・ハ・ラ!!!」
翠「はっ、あーー!?」
・・・
この話は続く。
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