Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編603. AIの回答にNOという評価

2023年05月26日 | field work

 トップ画像は、以前にもブログで取り上げた方法で、私が撮影した画像にphotoshopの雲を挿入した。この場合の著作権がどうなるかといえば、photoshopの雲画像は誰でも自由に使えるから著作権フリーだ。従ってトップ画像は、私の著作権と主張してもよいだろう。
 例えばAIは膨大な画像データを保有し、言葉で指示すれば画像を合成して回答してくれる。2022年にミュンヘン大学のグループが開発したStable Diffusion(注)というプログラムは、「乗馬する宇宙飛行士」と言葉で指示した出力画像が公開された。
 この場合の馬と宇宙飛行士を撮影した画像は著作権フリーと推測しているが、依拠している膨大な画像データの中には著作権画像も含まれており、無断使用された事をメディア(NHKニュースウォッチ9,2023年3月16日)が報じていた。
 AIといっても大量のデータを処理でき、合成できるブログラミングとハードウェアがあるだけ。その程度か・・・。
 さらにいうとインターネットの世界で誰が決めたかハンドルネームが多用されている。アマチュア無線時代のコードネームの名残か、はてまたラジオ深夜放送の投稿の気分なのか・・・!?。実際gooのブログでも大半がハンドルネームだ。
 つまりハンドルネームで投稿された画像や文章は著作権フリーだからAIのデータベースに組み込んでしまう事が出来る。いくら「コピー転載不可」と掲示しても実名ではないので無責任発言とみなされAIは無視するだろう。
 例えば貴方の旅ブログで紹介されたホテルの室内画像も、バンドルネームなら著作権放棄とみなされ、AIの膨大なデータストックに組み込まれ、時には3DCG化されてアダルト映像に使われる事もあるだろう。あなたの室内画像の隅に写っていた手製のオリジナルポーチも反映されて・・・。
 私の本や学術論文は、実名で書いているので、ブログ如きで伏せる理由はない。というか実名以外では論文の投稿は出来ません。
 さて・・・
 AI時代に私達に出来る事はAIが制作してきた作品を評価できる感性があるということ。まえにもこのブログで書いたが、以下の言葉をあげておこう。

 「AIに『乗馬する宇宙飛行士を描け』。そこでAIは答えを描いてきた。そこで貴方は背景が不自然だ、宇宙にしろ!。そこでAIは違う案を描いてきた。そこで貴方は退屈だから愉しいという言葉を追加した・・。こうしたやりとりをしているとAIは、指示された言葉を分析して貴方のテイストにぴったりの絵を描いてくるだろう。その結果AIの回答をみたとき、あなたはどのように評価するだろうか?」。

「NO!。AIの絵をみていたら私は具象がつまらないことに気がついた。だから私のテイストが抽象に変わったんだよ!!!」。そんなクリエイティブな主体性と感性を貫き通して、AIの回答に時にはNOといえる評価を突きつけられる人間でいたいですね。
 しかし主体性のない国民を多数擁する複製の大好きなあの国家がAIに先鞭をつけている。いやな空気だな。
(記:2023年3月16日)
 
出典:ウィキペディア
(開発元初版最新版リポジトリプログラミング、言語対応OS種別ライセンス公式サイト、「乗馬する宇宙飛行士の写真[注 1]」と指定して出力された画像、CompVisグループ (ミュンヘン大学)、2022年8月22日)
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