Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE982. 術

2014年06月30日 | field work
 今日の名古屋の気温は29°。雲かがかかっているから直達日射量は、晴天日より多いはすだ。従って蒸し暑い。
 こういうときは、雨が欲しいところだ。私は梅雨というのが結構好きなんです。だが今年は、太平洋高気圧が弱いので梅雨前線を日本列島まで押し上げることができないのだそうな。かわりに暖気と寒気の差が雷雲を発生させ局地的な豪雨となるというのが気象予報である。
 その先はどうなるのかという予報はまだない。つまり当面の天気の先は、わからないというのが気象予報だ。未来の予測は、難しいわけなのだが、デザインは明らかに未来の事柄を対象にしている。一応論理論拠があっての未来論だが、占いの術と大差ないといわれても、苦笑いする部分もある。
 実は都市デザインも、占いの世界と無関係ではない。風水がそうであり、京都の街はそんな風水の理想型をティピカルに反映していることは、すでにいくつかの論文や書物で語られている。風水は、古代中国の始まりであるから、多分これに基づいて、今の土地が選ばれたのかも知れない。これを占いといっては失礼だ。やはり当時の都市デザイン術或いは地形読破の術だったと言い換えるべきか。
 他方で時間読破の術もある。四柱推命学である。生まれた年、月、日、時、の四つ干支を柱とし、その人の生まれ持った可能性を推し量るものである。別の言い方をすれば気学。例えばあなたがどこかドライブに行こうとする時、交通事故に遭いたくないから方位のよい方へ行こうなどと考えれば、この術である。
 これらの術が効をそうするかどうかは、信じるあなた次第というわけだ。こう考えると天気予報もどこか術的な臭いがしてくるようだ。かくして人間は、古代より様々な術をあみだしてきたわけだ。梅雨時ってそんな術の数々に思いをはせるのに調度良い時間なのかも知れない。

愛媛県内子町
OLYMPUS E-P5,LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm/F2.8
ISO200,露出補正-0.3,f3.5,1/200
コメント
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