最近イラストのモチーフに新しい発見がない。モチーフが風景であれ、人体であれ、静物でアレ。新しい発見がないと描く気分になれない。そんなイラストがないと小説もできない。
風景は想像デッサンだから、現実の風景は存在しない。人体はクロッキーが3,,000枚ほどあるのでいくらでも描けるが濡れ場は組み立てるほかない。それも色っぽく少しリアリティがあってとなると、全てが演技のエンターテイメントであるアダルトサイトは参考にならない。
大切なポイントは、それらが短時間で描けることである。その理由は情報消耗が原則であるブログ世界で時間をかけたくない。一瞬見て色っぽいなと表現できれば、次へゆこうとなる。
オブジェクトとしての人体に人間の行動的なり所作を加えるというのが人物デッサンの基本だ。
その人体に色っぽさを重ねるな!、とか性器を描くな!!、とか公序良俗がうるさい。ブログ執筆に際して規範的課題について述べよう。
最初に公序良俗という規定。
gooの禁止事項の規約から公序良俗に関する記述を以下に引用しよう。
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(1)公序良俗に反する行為
公序良俗に反する場合とは以下の行為が含まれますが、これらに限定されません。
①わいせつ、暴力的及びグロテスクなイメージ・表現の掲載
②違法薬物の使用等を美化・誘発・助長する恐れのある表現、及び違法薬物に関する情報の掲載
③上記表現を含むサイト、猥褻な行為を目的とした出会い系サイト、年齢制限を有するサイトに誘導する情報の投稿(単にリンクを張る行為を含む。)
④その他、社会通念上公序良俗に反すると解釈される、又はその恐れのある表現の掲載
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表現技法で言えば、重ねるな!、性器自体を表現するな(あら!、なんで乳房はOKなの!?)とか・・・。しかし誰にとっての公序良俗かなあ?。
もう一つは著作権。
先ず著作権に関しては文化庁が解釈(注1)を示しているのでサイトを参照されたい。gooは著作権は個人に帰属し関知しないとあるので、ここでは個人の課題。
商業的価値を持ち収益をあげている人物を撮影したら、個人のブログといえども著作権が発生する。ここでは「Fieldwork853.パフォーマンス「海」撮影顛末記(2023年11月18日)」の映像は、ダンサーとしてアイデンティティを確立しており興行収入を得ているので著作権がある。従って私のブログではパフォーマーに撮影許可とYouTubeによる公開の許諾を得ている。
今は街中にビデオカメラが無数に設置され、私達はつねに撮影されている時代だ。だから規律がその画像情報を使用する管理者に求められる。公共空間で撮影された人間の画像情報には、特に商業収益がある特定の個人のアイデンティティを撮影しているわけではないので著作権に該当しないのだろう。
よく家族の写真でボカシをいれた画像を見かける。つまり個人のプラバシーは伏せたいとする撮影者の意図だが、家族のプライバシーを守りたければ、そうした画像をアップさせなければよいのにと私は考えている。
また個人情報保護法は、国及び地方公共団体及び独立行政法人等が個人情報を扱う場合に運用される法律であり、平民が関知する法律ではない。よく民間企業で個人情報厳守の規約を見かけるが、個人情報取扱事業者の規定に民間企業は含まれていたのか?、私は知らない。さらに車ナンバーは、車体に付属する識別記号であり個人情報に該当しない。
私は研究者だから、論文投稿先の大学倫理規定が適用される。もちろん工学系だからデータは独自に調査解析するので、一々盗用していては論文が成立しない分野だからすべてオリジナルになる。
だが歴史的記述が加わると公共機関のデータ依存度が高くなる。そこで使用許可申請書を提出し論文への出典明記を伴う。通例私は使用許可を取り、論文が掲載された冊子を資料提供をしてくれた公共機関にさしあげるという方法をとっている。
思い返せば開設時のWikのサイトは出典明記が皆無であった。例えば鉄ちゃん達の記述には、知識がすべて自分の発見であるかのような全く注のない書き方には脅かされた。よく読むと全部引用知識ではないですか。もうすこし執筆の仕方を勉強しろよ!、といいたくなる。
そんなひどい話が多いWikサイトであるから、今でも論文でWEB情報を出典として使う事はありません。私の記述からすれば、それでは論文にならないからです。
まとめると情報の世界では、公序良俗などという曖昧で些末な規範よりは、コピーが蔓延しているネット環境においては、情報がオリジナルであるか、それとも引用であるか、という事の方が、はるかに重要な規範なのである。引用なら引用元を正確に記述した注をつけろ!。
世界には、注をつけてもうるさいエンターテイメントがある。ディズニーだ。ディズニーのキャラクターを勝手にブログで使うな!、と言い出しかねない。それぐらい著作権に神経を払えば素晴らしい。
1)https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/gaiyo/chosakubutsu_jiyu.html
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