

暴れ川に棲む灰青色の特異なオショロコマ
2012-6-23 (土) 曇り 小雨 寒い
この日、ブラウントラウト調査の帰りに、とある石狩川水系支流の暴れ川に棲む独特の灰青色のオショロコマを見に寄ってみた。
少し前の雨で水量が増え、暴れ川はさらに勢いを増してゴウゴウと流れていた。
ゴウゴウと激しい流れの音が狭い谷間に響き渡っている。オショロコマはとても少ない。















この日はなんとかオショロコマ良型5匹を釣って撮影し、全て丁寧にもとの場所にリリースした。
いつもながら大石、大岩だらけの荒れ川で今日は雨のためか水量多く、水は笹濁りで川岸の砂地には各所で黒い砂鉄がたまっていた。
ここのオショロコマの特異な色調は正にこの時期の、この川の笹濁りの水の色を反映していると思われた。
一方、この時期灰青色に見えるオショロコマだが冬場には暗色調が増し、その一部は一見黒いオショロコマに変身してゆくのも興味深い。
別に川の水が黒くなるわけではない。
深い谷間を流れるこの渓流に陽がさす時間が極端に短くなり、暗い環境に適応するためと推察している。
ここのオショロコマは個体数がとりわけ少ないので数年に一回調査に入るだけにしているが、大切にしてゆきたい個体群と思う。

