

大雨増水した川で巨大ウミアメマス ♀ 71cm.
201X-11-2 (金) 雨 のち曇 寒い
異常に発達した低気圧が北海道を通過し、昨夜から今朝にかけてかなりの大雨が降ったようで 北見市の常呂川は激しく増水し濁流となっている。
そんな状況下であったが、何故かF氏と二人で道東の渓流に遡上ウミアメマスがきていないか見に出かけることになった。
かみさんはこの二名と違って冷静に状況判断し、どうせダメだから私は行かないと釣り行をキャンセルした。
朝9時、雨模様の北見市をF氏と出発した。
今にして思えば狂気の沙汰であった。
果たして途中で横切る川は、どこも絶望的な大増水で褐色の濁流になっている。
まいったなと思いながらも二人とも、帰ろうと切り出さず、気がついたら現地へ着いていた。
川はどこもここも大増水し 濁流が渦をまいている。


釣りなど絶望的である。
川沿いに林道を進むがやはりどこまでいっても濁流。


幸い、林道崩壊などはなく、かなり奥へとすすむと川は二股になり 見ると左股の川が 水があまり濁っておらず、まずそちらへ進み、濁りの少ない川を遡行してみた。
かなり上流で小さな落差がありそこがちょっとしたたまりになっているところに到達した。

見ると巨大なアメマス1匹に20cmほどのアメマスが数匹ついて、エッグイーターのヤマベたちもぴったりついている。
この時期、産卵行動のため源流域に遡上してきたウミアメマスと思われた。
この巨大アメマスは♀とおもわれ、ゆらりゆらりと泳ぎながら、ときどきギラリと真っ白い大きな腹部が見える。
今日はなんとか、この巨大なアメマスを確保したい。
しかし、そっと振り込むとたちまちヤマベやアメマスが釣れてくるのでどうにもならない。















しかし ついに巨大アメマスがヒット。
仕掛けが大型アメマス用でなかったが、なんとか岸辺によせて岸に蹴り上げたとたん 2号のハリスが切れた。
すかさず私が魚に飛びついて確保した。
いまだ産卵しきっていないウミアメマス 71cm♀であった。





撮影したのち丁寧にもとの場所にリリースした。
林道を奥まで詰めてみたが、そのほかには魚がいそうなところはなく また二股合流部にもどり そこでヤマベ6匹アメマス4匹を釣った。
さらに下流で段差がある水域でアメマスやヤマベを少し釣って撮影した。
濁流の川なのでとても釣りにくかった。
おそらくウミアメマスの群はこの増水濁流に乗って下流へと下ってしまったのではあるまいか。



このように、大型ウミアメマスの遡上のタイミングを正確につかむことは実際にはなかなか大変です。この年は、はずしてしまいました。
終わり。

