

十勝川水系支流、B川源流のオショロコマ、ニジマス汚染なし

2015-6-19(金)晴れ のち曇り 22℃
朝10:00 十勝川水系支流のB川源流へオショロコマ調査に向かう。
北見を出て約1時間ほど走ったところで国道から強い鋭角に入っている林道へ入る。
その後はひたすらはるか遠くに見える山に向かって林道を走り続ける。
地図上では、この渓流と林道とが近づくところはそんなに多くないが最上流に達するといくつか渓流を横切る古い橋がでてくる。
川沿いには、ウコンウツギの花が満開で美しい。


ほぼ源流域に達して林道が渓流に接し始めたあたりで川に降りて釣り始めた。

B川源流域には予想通りオショロコマがいた。






良型から釣れ始めるが、ここぞというたまりは何故か小型オショロコマしかいない。
個体数は多くはないが少なくもない。














♀が多く、腹部は黄色に着色するものが多い。赤点紋理は小さくオレンジ系、ヒレの着色は黄色系で強くない。
知床のように深紅の腹部着色や、深紅の赤点、深紅のヒレ着色はなく、概して十勝川水系のオショロコマの一般的特徴を示す。
釣り人もほとんど入っていないと思われ、川岸の岩はきれいに苔むして渓相も美しい。
100mほど釣り登るだけで30匹以上釣れた。撮影はこれで十分。
若魚もほどよくいて心強い感じ。

さらに上流へ向かうと、支流にかかるコンクリート沈み橋の下の浅いよどみに無数のオショロコマ稚魚がいた。

写真にはうまく撮れませんでしたが、私の姿で稚魚たちが右往左往逃げまどう光景が見事で素晴らしい。
この源流域のピンポイントではオショロコマが小規模ではあるが立派な生態系を保っているのが嬉しかった。
最源流域にかかる小さなブリキ管橋の上下でオショロコマを釣った。
近年激減しているとは言え、こんな源流域までくるとオショロコマは確かに生息していた。
最後に また一箇所、川にいたる細道発見、なんとか車で川の手前まで行けた。
しかし駐車したところが左後輪、崖の道をぎりぎりを踏み外す寸前であるのに気づき真っ青。
生い茂る草で道路がよく見えなかったのだが危ない 危ない。
ここでは急流に棲むオショロコマをまた少し釣って撮影し終了とした。










撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。
この渓流はかなり下流域に大きな取水ダム、中流域に滝や砂防ダムがあるが今のところニジマスは見られない川です。
今回調査した水域はまったくニジマス汚染はなく、まさにオショロコマの聖域といってよい水域とおもわれました。
間違ってもニジマスなどの放流は行うべきでないことは言うまでもありません。

この日、北見市からは相当遠くまで走ったので、家には午後7時に着いた。
やや疲れた釣り行であった。

