オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

恐怖、猛暑のニジマス釣り。

2017-07-08 22:41:49 | 北見市の出来事・行事など
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恐怖、猛暑のニジマス釣り

2017-7-7 (金) 晴れ 35℃ 猛暑

朝9:30 自宅を出発、猛暑のなか目的の蝶の観察・撮影をおこなったあと、そこから近い北見市郊外の M川本流へはいってみた。

暑い。

あつい。

むっとくる猛暑。


こんな暑い日は今年初めてだ。


昨年の猛烈台風の大雨大増水でニジマス釣りのメッカ M川本流は完膚無きまでに破壊された。




屈曲蛇行してほどよい深みなど好ポイントが連続していた水域は、大量の土砂で埋まってしまい真っ平らなダラダラ川に変身。


逆に川底に長い年月をかけて堆積していたきれいな小石や好ましい砂礫の層がすべて押し流され、真の川底( 無粋な粘土層や岩盤層 )がむきだしになったところも多い。


川岸には絶望的に大量の流木が今もうず高く取り残されたままだ。





自然度豊かであったM川本流域は河畔林が破壊されて出来た広大な白い河川敷の中を流れる直線的なつまらない浅いダラダラ川に成り下がってしまった。



めまいがするほど暑いなか、ウェーダーをはいて川岸に立つと、熱中症の三文字が頭をよぎって何となくちょっとやばいかなといった予感。



時々突風が吹くが、ただひどく暑い風がふきつけるだけ。


車の温度計では外気温、もう35〜36℃であった。


水温は13℃で足のほうは気持ちがよい。


しかし、いつもの支流的な浅い川ではなく本流なので流されると危険かなといった場所も多く要注意。




川相は貧弱になってしまったがニジマスはいた。


あのすざまじい大増水で川の生き物すべてが海まで流されたかに見えたが、このような時には魚たちは支流へ支流へと遡って避難し必死に難をのがれる。


多少ともよどみがあるところにニジマスたちは復帰して本流での生活を始めていたのであった。


小型ニジマスばかりだが振り込んだとたん、飛びついてくるほど活性が高い。








しかし彼らが飛びつくのは釣り針のほうではなく赤い目印。





深く沈めると静かに尺前後のニジマスがヒットする。



急に道糸が走る。


流れの乗って強烈な引き。


ラインが水を切ってきゅんキュンきゅんキュンと異様な音を発する。


ぱーんっばーんっぱーんっと三回連続ジャンプ。


野生化ニジマス釣りは小型魚といえども迫力満点。放流ものや釣り堀のニジマスとは別の生き物です。




















大きいのから順に釣れてきて、最後の最後にオショロコマがかかる。



オショロコマの釣り味は最低でばったらクッタラと釣り上げられてくる。


この日はニジマス17匹に対してオショロコマ3匹が釣れた。







ニジマスは釣り落としが多かったのでもっと多い。


かっては元々の住人オショロコマしかいなかった川なのでオショロコマが壊滅的に減少していることは明白である。


およそ二万年をかけて形成されてきたオショロコマの生態系は、たかだか最近の数十年で急激に消滅の危機に立たされている。


もはや、この流れをとめることは不可能と思う。


ニジマスは大型魚のみならず若魚(所謂恐怖のチビニジマス)もみられ、しっかり野生化し生態系を確立している。


ニジマス釣りに快感を覚えながらも、これは、きっと間違っていると確信してオショロコマが消えてゆくのを憂えているのは、世界中で私一人だけなのであろうか。


例えば、声を上げる釣り人や、声を上げる滝上町民は今後とも唯の一人もいないのだろうか。


単に多くの方々がこの恐ろしい現実を知らないだけなのであろうか。




水分補給は十分過ぎるほどだが、暑さによる体温上昇のせいだろうか。


もうだめだ。


頭がぼーっとしてきて頭に手をやると驚くほど熱い。


ざばざばと頭に水をかけたら上半身ぐしょぬれになった。


ふらふらする。


ここで倒れてしまったら、そのままあの世行きは間違いない。



危険を感じ、大急ぎで竿をたたみ川を上がった。





カーラジオのニュースによれば この日、北海道各地で 相当数の方々が熱中症で病院に運ばれたという。




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