オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

北海道阿寒川支流でつり人がヒグマに襲われ重傷を負った。

2023-11-07 18:06:22 | ヒグマの被害など
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北海道阿寒川支流でつり人がヒグマに襲われ重傷を負った。





報道各社によれば2023年10月13日(金)の午後5時ころ、北海道釧路市阿寒町布伏内の(恐らくシュンクシタカラ川下流)の林道で 釣りを終えて自転車で林道を移動中であった釧路市武佐2会社員高橋和寿さん(52歳)は親子グマに遭遇して母グマに襲われ、顔と頚部に裂傷、および右肩の骨折という重症を負った。地図で見ると現場は山奥というより人家の密集する集落まで 1〜2Kmというむしろ人里に近い場所です。



襲撃はさほど執拗ではなかったらしく自力でその場を逃げることが出来たようで、林道に停めてあった車にたどりつき、近くの浄水場まで移動して、そこから119番通報して救急車で釧路市内の病院に搬送されたもよう。



状況からこの事件は親子グマと高橋さんが偶然遭遇、母グマが本能的に防衛行動として襲ったのではないかと推察され、釧路市としてはすぐには駆除対象にしない方針という。



しかし、今回ヒトを襲った母グマは人間がいかに弱い生き物であるかを確実に認識し、小熊もしっかりとその状況を脳に刻み込んだことは間違いない。



不幸なことに、この偶然の出会いでヒトを恐れないヒグマが二頭、確実に誕生した出来事でもあると思います。



今回の舞台は新聞記事などから推察するに ニジマス川として有名な阿寒川の支流舌辛(シタカラ)川のまた支流シュンクシタカラ川と思われます。




これらの川は、かってオショロコマをさがして入念に調査したことがありますが放流されたスチールヘッドニジマスが大繁殖し、いたるところ小型ニジマスが群をなして振り込むとわっと群がると行った辟易するような川でした。もちろん、オショロコマはみつかりませんでした。



この川の源流にあるシュンクシタカラ湖に繁栄していた大型の湖沼型オショロコマは、テレビで紹介されたがために釣り人の波状攻撃に会い激減、さらに追い打ちをかけるように放流されたスチールヘッドが繁殖して絶滅しています。




付近の林道は崩壊しやすそうな場所が多く、おそらく林道が壊れて車両通行止めの場所までは車で行けたのだと思われます。



今回の被害者男性は、そこから本命の釣り場所までは車に積んで行った自転車で移動した猛者の釣り人だったのではないかと推察します。



近年、道内各地では山奥の林道が川の増水などで崩壊しても修復されることは稀で、その結果ヒトが入らなくなったその上流域は、やがて野生の王国となり多数の野生動物が闊歩し、さらに釣り人が入らなくなった川には魚が増えるといった自然の大復活が見られます。



私のような類の釣り人にとって実に魅力的な場所ですが、ヒグマの危険度は限りなく高くなります。今回、ヒグマの釣り人襲撃事件はそのような背景下に発生したのではないかと考えますが、もし間違っていたら大いにごめんなさい。


今回のヒグマに関しては前述の理由で駆除をしない方針???と聞きます。




思い出されるのは2021年4月10日に北海道東部厚岸町で山菜採りをしていた男性がメスヒグマに襲われ死亡したが、このメスヒグマは少し前に自分の小熊が事故で死亡して気がたっていたせいなので駆除はしないと私からすれば全く意味不明の( 専門家??による御意見を参考に? ) 判断がなされ、放置された。



奇しくも、その2か月後2021年6月14日に同じ厚岸町の山林で測量をしていた67歳男性がヒグマに襲われ重症を負っています。


さらに 2023-4-1 午前8時20分ころ、おなじく厚岸町太田4の農道で犬の散歩をしていた女性がクマに襲われ、頭や太ももを噛まれる大けがを負った。女性は背後から突然クマに襲われた。後頭部をかまれ、爪で左太ももや右ふくらはぎを引っかかれた。女性は親戚の車で消防まで運ばれ、ドクターヘリで釧路市内の病院に搬送されたが意識はあり命に別条はなかったという。2匹の犬に被害はなかった。



私は厚岸町におけるこれら3件のヒグマ襲撃事件は、単純に同一ヒグマの可能性を考えたくなりますが、もしかすると違う個体かもしれません。




このような場合、私は一度でも人間を襲ったヒグマの可能性があれば、多少の不確定要素があっても駆除すべきであったと考えます。ただ、首尾よく駆除できたかどうかは全く別の問題になりますが。




相手はヒグマを擬人化した安易な人情論、空想の世界の森のクマさん的発想、など全く通じない猛獣です。




また、すべてのヒグマを収容できる豊穣な大自然は、現在の北海道には、もはやありません。ヒグマが収容可能範囲を超えて増えてしまったのが一連のヒグマ事件の単純な理由です。




現在、人間の生活圏に侵入するヒグマは増える一方です。そのようなヒグマは駆除することが、今となっては、とりわけ狭い北海道で、ヒグマと人間が共存するために最も大切なことと思います。私はヒグマの駆除に関する方針としては今現在、かわいそうですが二択三択は無いと考えます。




新聞記事は我が家で定期購読している北海道新聞朝刊より引用させていただきました。道新は、近年多発するヒグマ関連ニュースでは最も充実しており、それはヒグマ専門の記者さんを配置しているからだと思われます。


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