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2022年湧別川水系源流の
黒いオショロコマ その壱
2022-10-7 (金) 晴れ 14℃
午前 9:00.北見市を出発。久しぶりに湧別川水系上流の最源流域の各支流群のオショロコマを見に出発。今日の目的地は我が家から知床へ行くよりも遠い。
約2時間30分ほど車で走ってやっと目的地へ到着。かって、湧別川水系最現流域の支流群は入念に調査したことがあり、とても小型で暗色調のオショロコマがとりわけ局所的に群生しているものの、それら数少ない局所的ポイント以外は異常に魚影がなかったことを確認しています。
この付近は昔はかなりの奥地まで開拓民の集落があったようだが、現在それらはことごとく消滅し、古びた小学校跡地などに僅かにその面影が残るばかりです。かって入植した人間が消えてしまい、農耕地であったとおもわれる一帯は再び以前の大自然にもどりつつあるかに見えます。
そのような場所の渓流環境は余り良くない。もはや住民が激減しつつある地域のはずなのに、地域の水害予防、地域住民の生命財産を守る などを錦の御旗に多数の砂防ダム建造や、まさかと目を疑いたくなる大規模河川工事が、えんえんと惰性的に続けられてきたからだとおもう。
今回は、地図でこの地域を入念に調べて、オショロコマの存在の可能性のある水域をあらかじめあたりをつけてやってきたのです。
しかし、実際にその場所にいってみると予想外のダラダラ川であったり、主に砂防ダムのため川底環境が絶望的に悪化しているところばかり。すなわち、砂防ダムのために上流からの砂礫や土砂の補給がなくなり、一方、ダム下流域の砂礫や砂はことごとく流れ去った結果、大きな石ころや岩ばかりで、生物棲息には適さない荒れ果てた川底環境になっているのです。
河畔環境もかなりの山奥にいたるまで開墾の影響で二次林が多く、河畔の保水力がないため少しの雨で大増水し、川の生き物の棲息には不利な環境が多い。
最も、がっかりしたのは林道が荒れ果て、荒廃しているところが多いことだった。とうとうフォレスターも走れないほど林道そのものに草木が茂ってしまい、諦めて苦労してターンせざるを得ないところが多々みられた。
さらに、ここぞと思って目的の林道入り口にさしかかると奥での林道崩壊で通行禁止の鎖がかかっていたりする。
そんなわけで、当初もくろんでいた支流源流域の多くは侵入不可能で、実際に最源流に到達できた支流はただの2本、しかもその一部にしかすぎなかった。
ここにお示ししたのは、そのうちの一本の支流とそこで入念な探り釣りで撮影したオショロコマ15匹の画像です。個体数は少ないが。比較的鮮明に撮影できたものを呈示しました。
あまり活性は高くなくて呑ませた個体はいなかった一方、けっこう釣り落としがあった。
これは、産卵行動後のメス。
この支流の川岸環境はあまりすぐれているとは言えず大雨増水時の影響が顕著に残っています。前述のごとく川底環境も細かな砂礫や砂地がなく、比較的大きな石のみがごろごろしており、増水時にはひどい暴れ川の様相で岸辺の石や岩には、苔がほとんどついていない。
思いがけず、ニジマス幼魚が唯1匹だが釣れてきた。ニジマスが繁殖している湧別川本流下流域までには多数のダムがあり、ニジマスがここまで遡上してくることは困難です。無知、または生態系の概念が欠落しているどなたかが放流した可能性がありますが、ここの渓相を見る限りニジマスの本格的定着繁殖は無理だとおもいます。
この項、続く。
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黒いオショロコマ その壱
2022-10-7 (金) 晴れ 14℃
午前 9:00.北見市を出発。久しぶりに湧別川水系上流の最源流域の各支流群のオショロコマを見に出発。今日の目的地は我が家から知床へ行くよりも遠い。
約2時間30分ほど車で走ってやっと目的地へ到着。かって、湧別川水系最現流域の支流群は入念に調査したことがあり、とても小型で暗色調のオショロコマがとりわけ局所的に群生しているものの、それら数少ない局所的ポイント以外は異常に魚影がなかったことを確認しています。
この付近は昔はかなりの奥地まで開拓民の集落があったようだが、現在それらはことごとく消滅し、古びた小学校跡地などに僅かにその面影が残るばかりです。かって入植した人間が消えてしまい、農耕地であったとおもわれる一帯は再び以前の大自然にもどりつつあるかに見えます。
そのような場所の渓流環境は余り良くない。もはや住民が激減しつつある地域のはずなのに、地域の水害予防、地域住民の生命財産を守る などを錦の御旗に多数の砂防ダム建造や、まさかと目を疑いたくなる大規模河川工事が、えんえんと惰性的に続けられてきたからだとおもう。
今回は、地図でこの地域を入念に調べて、オショロコマの存在の可能性のある水域をあらかじめあたりをつけてやってきたのです。
しかし、実際にその場所にいってみると予想外のダラダラ川であったり、主に砂防ダムのため川底環境が絶望的に悪化しているところばかり。すなわち、砂防ダムのために上流からの砂礫や土砂の補給がなくなり、一方、ダム下流域の砂礫や砂はことごとく流れ去った結果、大きな石ころや岩ばかりで、生物棲息には適さない荒れ果てた川底環境になっているのです。
河畔環境もかなりの山奥にいたるまで開墾の影響で二次林が多く、河畔の保水力がないため少しの雨で大増水し、川の生き物の棲息には不利な環境が多い。
最も、がっかりしたのは林道が荒れ果て、荒廃しているところが多いことだった。とうとうフォレスターも走れないほど林道そのものに草木が茂ってしまい、諦めて苦労してターンせざるを得ないところが多々みられた。
さらに、ここぞと思って目的の林道入り口にさしかかると奥での林道崩壊で通行禁止の鎖がかかっていたりする。
そんなわけで、当初もくろんでいた支流源流域の多くは侵入不可能で、実際に最源流に到達できた支流はただの2本、しかもその一部にしかすぎなかった。
ここにお示ししたのは、そのうちの一本の支流とそこで入念な探り釣りで撮影したオショロコマ15匹の画像です。個体数は少ないが。比較的鮮明に撮影できたものを呈示しました。
あまり活性は高くなくて呑ませた個体はいなかった一方、けっこう釣り落としがあった。
これは、産卵行動後のメス。
この支流の川岸環境はあまりすぐれているとは言えず大雨増水時の影響が顕著に残っています。前述のごとく川底環境も細かな砂礫や砂地がなく、比較的大きな石のみがごろごろしており、増水時にはひどい暴れ川の様相で岸辺の石や岩には、苔がほとんどついていない。
思いがけず、ニジマス幼魚が唯1匹だが釣れてきた。ニジマスが繁殖している湧別川本流下流域までには多数のダムがあり、ニジマスがここまで遡上してくることは困難です。無知、または生態系の概念が欠落しているどなたかが放流した可能性がありますが、ここの渓相を見る限りニジマスの本格的定着繁殖は無理だとおもいます。
この項、続く。
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