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2015-6-28 (日) 曇り 時々晴れ
ニジマスとオショロコマの戦い、最前線。
朝から寒い日だ。しかし 10時すぎからかすか日がさしたりして少し気温が上がってきた感じ。 そこで久しぶりに北見市郊外に初夏の蝶を撮影に出かけた。エゾリンゴシジミやヒメウスバシロチョウ、ホソバヒョウモン、ミスジチョウ、オオイチモンジなどが見られ撮影した。
昼食後、その足でこの10年来、ニジマスとオショロコマが戦闘状態(といっても実態はオショロコマが一方的に侵略されているだけだが)に陥っている、とある渓流に入ってみた。
この渓流は下流域、中流域はかってオショロコマの楽園といった川であったが放流ニジマスが繁殖を始めて、みるみるニジマス一色に染め上げられてしまった。
オショロコマは源流域へと限りなく追い立てられつつある。
状況は圧倒的にオショロコマが劣性で、おそらく、もはやどうあがいても勝ち目はないだろう。
オショロコマとニジマスがせめぎ合っているフロンティア、つまり戦場でいえば最前線をあたってみた。
そろそろオショロコマがでてくるであろう付近の橋のたもとに駐車して川に入って、その前後100-200m をさぐってみた。
最初は上流へ150m 釣り登った。 オショロコマ4匹 ニジマス3匹を釣ったが あまり良いポイントがないので橋から下流へ向かい、いかにもニジマスがいそうな良たまり二箇所で 25-35cm ニジマス3 ニジマス若魚4 のほか 最後にオショロコマ 6匹が釣れてきた。
この水域は昨年まではいまだニジマスが侵入していなかった。
ニジマスは深みのある立派なたまりをことごとく占拠し、オショロコマは瀬の中の岩陰など小規模なたまりから拾い釣りの格好で釣れてきた。
オショロコマは明らかに、より劣悪な環境に追いやられている。このあたり、もう少し釣り下ってみたい感じだが午前中の蝶の撮影でかなり疲れたのでこれで釣りを切り上げることにした。
撮影させていただいたオショロコマは全て丁寧にもとの場所にリリースした。
いつもニジマスが群れているたまりがあり橋の上からそっとのぞき込むと、30cm前後のニジマス5匹が私の姿をみて次々と岸辺のブッシュに逃げ込んだ。
もはや、この渓流のニジマス駆除を試みても、どうにもならない段階に陥ってしまった。
町をあげて過疎の町に釣り客を誘致しようと滝上町ではいまだに類まれな原始河川渚滑川にニジマス放流を継続しているという。
ここまでニジマスの害が明らかになった現在、諸般の事情があるとはいえ、子孫にまで伝え残したい貴重な在来の自然を守るといった視点からは、それは決して正しいことではない。
渚滑川水系には特異な外観のトラトラオショロコマが生息する。サクルー川水系では、ニジマス放流でその貴重な個体群が絶滅の危機に瀕している。
ここのオショロコマの行く末も決して明るいものではないことは明白である。せめてその経過だけでも慎重に見て行きたいと思う。
確かに渓流のモンスター、ニジマス釣りは面白い。快感だ。
しかし、こんなに豊かな自然環境、在来の魚類が豊富に生息する水域にニジマスが侵入し、あっという間にそれを破壊しようとしている。
この渓流に限らず、いまだ同様なニジマス放流を続けている町村などがあるとすれば、それが現行の法律にはたまたま違反していないという不可思議な状況はあるものの
自然破壊という点では重大な犯罪的行為であることだけはしっかり自覚していただきたい。
ここのオショロコマはのっぺらぼう頭。
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2015-6-28 (日) 曇り 時々晴れ
ニジマスとオショロコマの戦い、最前線。
朝から寒い日だ。しかし 10時すぎからかすか日がさしたりして少し気温が上がってきた感じ。 そこで久しぶりに北見市郊外に初夏の蝶を撮影に出かけた。エゾリンゴシジミやヒメウスバシロチョウ、ホソバヒョウモン、ミスジチョウ、オオイチモンジなどが見られ撮影した。
昼食後、その足でこの10年来、ニジマスとオショロコマが戦闘状態(といっても実態はオショロコマが一方的に侵略されているだけだが)に陥っている、とある渓流に入ってみた。
この渓流は下流域、中流域はかってオショロコマの楽園といった川であったが放流ニジマスが繁殖を始めて、みるみるニジマス一色に染め上げられてしまった。
オショロコマは源流域へと限りなく追い立てられつつある。
状況は圧倒的にオショロコマが劣性で、おそらく、もはやどうあがいても勝ち目はないだろう。
オショロコマとニジマスがせめぎ合っているフロンティア、つまり戦場でいえば最前線をあたってみた。
そろそろオショロコマがでてくるであろう付近の橋のたもとに駐車して川に入って、その前後100-200m をさぐってみた。
最初は上流へ150m 釣り登った。 オショロコマ4匹 ニジマス3匹を釣ったが あまり良いポイントがないので橋から下流へ向かい、いかにもニジマスがいそうな良たまり二箇所で 25-35cm ニジマス3 ニジマス若魚4 のほか 最後にオショロコマ 6匹が釣れてきた。
この水域は昨年まではいまだニジマスが侵入していなかった。
ニジマスは深みのある立派なたまりをことごとく占拠し、オショロコマは瀬の中の岩陰など小規模なたまりから拾い釣りの格好で釣れてきた。
オショロコマは明らかに、より劣悪な環境に追いやられている。このあたり、もう少し釣り下ってみたい感じだが午前中の蝶の撮影でかなり疲れたのでこれで釣りを切り上げることにした。
撮影させていただいたオショロコマは全て丁寧にもとの場所にリリースした。
いつもニジマスが群れているたまりがあり橋の上からそっとのぞき込むと、30cm前後のニジマス5匹が私の姿をみて次々と岸辺のブッシュに逃げ込んだ。
もはや、この渓流のニジマス駆除を試みても、どうにもならない段階に陥ってしまった。
町をあげて過疎の町に釣り客を誘致しようと滝上町ではいまだに類まれな原始河川渚滑川にニジマス放流を継続しているという。
ここまでニジマスの害が明らかになった現在、諸般の事情があるとはいえ、子孫にまで伝え残したい貴重な在来の自然を守るといった視点からは、それは決して正しいことではない。
渚滑川水系には特異な外観のトラトラオショロコマが生息する。サクルー川水系では、ニジマス放流でその貴重な個体群が絶滅の危機に瀕している。
ここのオショロコマの行く末も決して明るいものではないことは明白である。せめてその経過だけでも慎重に見て行きたいと思う。
確かに渓流のモンスター、ニジマス釣りは面白い。快感だ。
しかし、こんなに豊かな自然環境、在来の魚類が豊富に生息する水域にニジマスが侵入し、あっという間にそれを破壊しようとしている。
この渓流に限らず、いまだ同様なニジマス放流を続けている町村などがあるとすれば、それが現行の法律にはたまたま違反していないという不可思議な状況はあるものの
自然破壊という点では重大な犯罪的行為であることだけはしっかり自覚していただきたい。
ここのオショロコマはのっぺらぼう頭。
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