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20XX-11-7 (土) 快晴 寒い
ニジマス侵入、さらに伐採、源流域のオショロコマ受難
十勝川支流T川水系はニジマスのポイントが多いが、最近の大雨のあと、すっかり川の状況が変わってしまった。F氏は大雨の影響がさめやらないT川水系のとあるポイントにニジマスがごっそり溜まっているのを偶然発見。何度もそこへ出かけ山のように良型ニジマスを釣った。先日は50cm級をばらしたという。今日は気温も高く良い天気なのでそこへ案内してもらった。しかし。T川の F氏自慢のニジマスポイントは、まったく魚信なし。川の水位がひどく下がっているとのこと。もう一カ所秘密のポイントにいったがそこも魚信なし。F氏がすでに完全に釣りきってしまったか、魚が散ってしまったかであろう。
そこでちょっと時間が遅くなったが近くの十勝川水系の NT川源流域に向かった。時節がら鹿撃ちのランクルなどかなり入っている。鹿と間違えられて撃たれないよう気をつけなければ。
ここは本来オショロコマの棲息水域だが、放流され野生化したニジマスが侵入しつつある。私たちのニジマス駆除の効果もあってか、ここでのオショロコマとニジマスとの力関係はどちらが優勢か微妙なところである。しかし、かってはオショロコマしかいない水域である。在来のオショロコマにとって迷惑千万このうえない状況であることは言うまでもない。放っておけば、一気にニジマスに圧倒され、オショロコマは消えてゆくだろう。
林道を走りに走って源流に向かうにつれて、なにかいつもと雰囲気が違う気がした。川の水の色が笹濁りみたい。かと思ったら、やがてきれいな水にもどる。理由はすぐわかった。川が急に褐色、泥水の川になったのだ。
しばらく林道をつめてゆくと、恐ろしい光景が現れた。
源流域で大規模な伐採が行われていたのだ。川岸での作業が始まったり川の中を重機や車が走ると泥水の川に変身。作業がとまると川の水が澄んでくる。
幸い、従来行われてきた悪名高い皆伐ではなく、切り倒す木を選んで切ってはいるようだ。
しかし、よりによってこんな素晴らしい川の源流域を伐採しなくてもよいだろう。いまだに人知れず行われる源流域の伐採はその水系の自然に大きなネガティブな影響を与えるだけでなく、源流域の保水力を一気に低下させ、暴れ川をつくる。
暴れ川は下流域に水害をもたらし、砂防ダムや川の護岸工事の大義名分を作り上げ、そこから際限のない環境破壊の悪循環が幕を開ける。そんなことはいまや常識だろう。
源流域での伐採は危険木、風倒木、老木処理など必要最低限にすべきだ。また、節操もなく川に重機やトラックを乗り入れるのは厳に控えてほしい。かって大雪山でオショロコマの棲む川を道路みたいに利用してダンプが走りまわっているのを見たことがある。
この日は思いがけない源流域の伐採・集材作業のせいで川がひどく濁って結局釣りにならなかった。
オショロコマ2 ニジマス若魚数匹のみ。他にかなりの良型ニジマスやオショロコマを釣り落とした。
ピンクのテープが巻かれた樹木はこれから切り倒される運命にある。
オショロコマ撮影中に工事が始まったようで、みるみる川の水が濁ってきた。
工事が一時おさまると、川の水がきれいになる。
魚をずいぶん釣り落としたのは、川がひどく濁って喰いがあまいせいだと思う。
午後遅くなって山間部に陽が入らなくなった。急速に身震いするほど気温が下がってきているのに気がついた。
次項に続く。
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ニジマス侵入、さらに伐採、源流域のオショロコマ受難
十勝川支流T川水系はニジマスのポイントが多いが、最近の大雨のあと、すっかり川の状況が変わってしまった。F氏は大雨の影響がさめやらないT川水系のとあるポイントにニジマスがごっそり溜まっているのを偶然発見。何度もそこへ出かけ山のように良型ニジマスを釣った。先日は50cm級をばらしたという。今日は気温も高く良い天気なのでそこへ案内してもらった。しかし。T川の F氏自慢のニジマスポイントは、まったく魚信なし。川の水位がひどく下がっているとのこと。もう一カ所秘密のポイントにいったがそこも魚信なし。F氏がすでに完全に釣りきってしまったか、魚が散ってしまったかであろう。
そこでちょっと時間が遅くなったが近くの十勝川水系の NT川源流域に向かった。時節がら鹿撃ちのランクルなどかなり入っている。鹿と間違えられて撃たれないよう気をつけなければ。
ここは本来オショロコマの棲息水域だが、放流され野生化したニジマスが侵入しつつある。私たちのニジマス駆除の効果もあってか、ここでのオショロコマとニジマスとの力関係はどちらが優勢か微妙なところである。しかし、かってはオショロコマしかいない水域である。在来のオショロコマにとって迷惑千万このうえない状況であることは言うまでもない。放っておけば、一気にニジマスに圧倒され、オショロコマは消えてゆくだろう。
林道を走りに走って源流に向かうにつれて、なにかいつもと雰囲気が違う気がした。川の水の色が笹濁りみたい。かと思ったら、やがてきれいな水にもどる。理由はすぐわかった。川が急に褐色、泥水の川になったのだ。
しばらく林道をつめてゆくと、恐ろしい光景が現れた。
源流域で大規模な伐採が行われていたのだ。川岸での作業が始まったり川の中を重機や車が走ると泥水の川に変身。作業がとまると川の水が澄んでくる。
幸い、従来行われてきた悪名高い皆伐ではなく、切り倒す木を選んで切ってはいるようだ。
しかし、よりによってこんな素晴らしい川の源流域を伐採しなくてもよいだろう。いまだに人知れず行われる源流域の伐採はその水系の自然に大きなネガティブな影響を与えるだけでなく、源流域の保水力を一気に低下させ、暴れ川をつくる。
暴れ川は下流域に水害をもたらし、砂防ダムや川の護岸工事の大義名分を作り上げ、そこから際限のない環境破壊の悪循環が幕を開ける。そんなことはいまや常識だろう。
源流域での伐採は危険木、風倒木、老木処理など必要最低限にすべきだ。また、節操もなく川に重機やトラックを乗り入れるのは厳に控えてほしい。かって大雪山でオショロコマの棲む川を道路みたいに利用してダンプが走りまわっているのを見たことがある。
この日は思いがけない源流域の伐採・集材作業のせいで川がひどく濁って結局釣りにならなかった。
オショロコマ2 ニジマス若魚数匹のみ。他にかなりの良型ニジマスやオショロコマを釣り落とした。
ピンクのテープが巻かれた樹木はこれから切り倒される運命にある。
オショロコマ撮影中に工事が始まったようで、みるみる川の水が濁ってきた。
工事が一時おさまると、川の水がきれいになる。
魚をずいぶん釣り落としたのは、川がひどく濁って喰いがあまいせいだと思う。
午後遅くなって山間部に陽が入らなくなった。急速に身震いするほど気温が下がってきているのに気がついた。
次項に続く。
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