

硫黄流入で白濁した魚住まず川の源流にオショロコマ調査 その弐
201X-9-6 (金) 晴れ のち曇り のち 小雨
ダムの下流で釣り始めると、エゾイワナ型アメマス良型2匹がまず釣れた。


その後も入念に釣り登りながらさぐるとアメマスがパラパラと釣れた。







アメマスの魚信が遠のき、その上流で初めてオショロコマが釣れ始めた。 ここからはオショロコマしか見られず、明らかに棲み分けている。












さらにオショロコマばかり10匹以上撮影。










さらに小型のオショロコマ幼魚、稚魚は他にも泳いでいるので、ここで繁殖が行われていることがわかる。
さらにどんどん登って林道の終点までいってみた。
林道終点から竿も入れにくいほど狭くなった川に降りてみたが凄烈な流れで水温は12℃と冷たく小型オショロコマ3匹が釣れた。




この渓流では、アメマスとオショロコマは、はっきりと棲み分けているかに見えた。
オショロコマはダムの付近から源流にかけてのごく狭い水域にのみ生息しているようだが密度はさほど濃くないものと思われた。
体色はやや灰色を帯び、腹部やヒレの着色は目立たず、赤点紋理は小型で赤点の数も少ない。
石狩川源流域の各支流群に棲息するオショロコマに共通した特有の外観を呈する。
今回は♀が多くて、どれも同じ顔つきの個体が多かった。
コンビニで買ったおにぎりで昼食後、モンブランも食べた。

そのあとは白川本流の大型ダム上流へいったがもはやダム湖は完全に土砂で埋まり砂防ダムとしての機能は終焉となっている。
その支流の清水沢へ入ったがあまりに草木が密生して川に降りられず。
白川第3支川上流は、いかにも魚がいそうな渓相で水も凄烈であったが、予想に反してまったく魚信なかった。
意外であったが、今回はオショロコマを確認できなかった。さらに源流域には棲息するかも知れない。
白川水系に接するように山を切り開いて広大な人工草地を造成して大規模牧場がつくられている。
クマ撃ちハンター氏が追い求めているヒグマの悪行とは、恐らくここの放牧肉牛に対するものであろう。
北見界隈でも放牧黒毛和牛の数が何度数えても1頭足りないことはしばしばあるようです。
ゲートにもどったがハンター氏たちの姿はなく彼らの車があった。
私はお礼のホーンを鳴らして下流へむかった。
下流の釣り橋のところで武装解除。
休み休み、運転して夕方6時に 北見へもどった。
これで、なんとか懸案の石狩川支流白川水系のオショロコマ調査を終了できた。
魚棲まずの硫黄流入渓流の存在や大型ダム、大規模肉牛放牧場など、オショロコマの棲息環境は必ずしも理想的とは言えないが源流域に小規模な独特の個体群が生き残っていることを確認できた。
アメマスの勢力はあまり強くはないようで、心配していたニジマス汚染はなかった。
今回も撮影させていただいたオショロコマ、エゾイワナたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。
北見市からは片道2時間以上の距離で私にとってはけっこうな長距離運転であった。

