先週、NHKBSプレミアムシネマで1971年の作品「恐怖のメロディ」が放送された。日本で公開された73年頃に観て以来なので50年ぶりになる。ストーリーは覚えているものの、細かい部分は忘れていたので新作のように引き込まれた。アカデミー監督賞を2度受賞しているクリント・イーストウッドの監督デビュー作品である。
原題はジャズファンなら「おっ!」と声が出る「Play Misty For Me」だ。タイトルは勿論のことイーストウッドのジャズ愛が全面に出ている。印象的なシーンを忘れないうちに記しておこう。70年のモントレー・ジャズ・フェスの映像がそのまま使われている。キャノンボール・アダレイがソプラノサックスを吹いているではないか。これは珍しい。キーボードはジョー・ザヴィヌルで、ウェザー・リポート結成直前だ。この時38歳。頭髪は・・・おっと失礼、WR時代帽子をかぶっているのでこれまた貴重なワンシーンかも知れない。
女たらしのDJに扮するイーストウッドの曲紹介にグッとくる。「Erroll Garner Classic Misty」。ガーナーへのリスペクトだ。聞き込みに来た刑事が、「番組でマントヴァーニをかけてくれ」と言う。リスナーの多くはジャズよりもゴージャスなアレンジのポピュラーを聴くということだろうか。昭和時代の純喫茶でよくかかっていた楽団だ。劇中「Concert By The Sea」のジャケットに写っているような大きな岩がある海岸が出てくる。この風景も監督ならではの演出だろう。
まだ公表されていないので詳しく書けないが、先日馴染みのジャズクラブで映画のエキストラとして呼ばれた。カチンコを入れる助監督にカメラマン、音声、照明、女優さんのメイク等々、クルーは20名を超える。監督は40代前半の人でスタッフの位置や出演者の台詞を指示しながら納得いくまでテイクを重ねる。俳優が一度はメガホンをとりたいというのがよくわかる。
原題はジャズファンなら「おっ!」と声が出る「Play Misty For Me」だ。タイトルは勿論のことイーストウッドのジャズ愛が全面に出ている。印象的なシーンを忘れないうちに記しておこう。70年のモントレー・ジャズ・フェスの映像がそのまま使われている。キャノンボール・アダレイがソプラノサックスを吹いているではないか。これは珍しい。キーボードはジョー・ザヴィヌルで、ウェザー・リポート結成直前だ。この時38歳。頭髪は・・・おっと失礼、WR時代帽子をかぶっているのでこれまた貴重なワンシーンかも知れない。
女たらしのDJに扮するイーストウッドの曲紹介にグッとくる。「Erroll Garner Classic Misty」。ガーナーへのリスペクトだ。聞き込みに来た刑事が、「番組でマントヴァーニをかけてくれ」と言う。リスナーの多くはジャズよりもゴージャスなアレンジのポピュラーを聴くということだろうか。昭和時代の純喫茶でよくかかっていた楽団だ。劇中「Concert By The Sea」のジャケットに写っているような大きな岩がある海岸が出てくる。この風景も監督ならではの演出だろう。
まだ公表されていないので詳しく書けないが、先日馴染みのジャズクラブで映画のエキストラとして呼ばれた。カチンコを入れる助監督にカメラマン、音声、照明、女優さんのメイク等々、クルーは20名を超える。監督は40代前半の人でスタッフの位置や出演者の台詞を指示しながら納得いくまでテイクを重ねる。俳優が一度はメガホンをとりたいというのがよくわかる。
映画「恐怖のメロディ」を観られた方はご感想をお寄せください。
ミスティー(マントヴァーニ)
https://www.youtube.com/watch?v=dQoHYM96Rxw
ガーナーとの契約の関係で映画では流れませんでしたが、イーストウッドも聴いたことでしょう。
プライムビデオで映画を観ました。この作品が出来た頃は「ストーカー」と言う言葉はなかったんじゃないやろか?その後、日本でもストーカーによる殺人が珍しいものではなくなったので、う〜ん…ですね。
あの夢見るようなメロディーとは正反対のサイコ・スリラーだけど、車好きの僕にはジャガーXK-150が印象深い。それと、ジャズピアニストの経験もあるイーストウッドのサービス精神たっぷりのジャズフェスのシーンには目を見張るなあ。
様々なシンガーの「ミスティー」を聴いてきたけど、ここんとこよく聴いてるのは、アイスランドのLaufey(レイベイ)のアルバム「BEWITCHED」に収録のもの。サラやエラなどと全然違い、可憐な少女の健気さを感じる「ミスティー」です。dukeさんもSpotifyなどのストリーミングで聴いてみてね。
カーメル市のガーナーは満席だったのでしょう。この映画の前にガーナーは新宿厚生年金会館でコンサートを開きましたが、ガラガラでしたね。内間天馬さんも私同様寂しく感じたでしょう。1週間前のピーターソンは満席だっただけに残念です。
当時はストーカーと呼ばれていませんでしたが、岩崎千明氏と一緒に店を閉めて表に出たら以前付き合っていた女性が何度か立っていたことがありましたね。「君の知り合いじゃないの」とか言われて気まずかったなぁ(笑)そう言えば歌詞は「Look at me」から始まります。
ジャガーXK-150もイーストウッドの好みなのでしょう。海岸線を走るなら最高です。
レイベイは聴いていますよ。改めて聴き直しましたが素晴らしいですね。何十年経っても色褪せない「永遠のメロディ」です。