コタツ評論

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元気を出して、今夜はランバダ

2017-12-12 17:47:00 | 小日本
ふと小便器を見下ろすと、そこに小さな字が書かれたシールが貼ってあるのに気がついた。とある郊外の商業ビルのトイレでの話だ。

用を足しながら遠目に読んでみると、「ふがいないときに人が流れることがあります」とす書いてあるではないか。

「ふがいない」にはじゅうぶんに心当たりがあるので、いきなり小便といっしょに流されてはたまらないと動揺したが、何のことはない、老眼のせいであった。

顔を近づけてよくよく読めば、「人がいないときに水が流れることがあります」と書いてある。「人」と「水」が滲んで見えて、手近な字を補って読んだのだ。

後で検索してみると、小便は空気に触れて石灰石化し固まるそうなので、定期的に水を流すことでそれを予防する効果があるそうだ。

だとしても、そんな断り書きをする必要がはたしてあるのか。人がいないときに水が流れるなら、誰も気にしないはずではないか。

あるいは、誰も立っていないはずの小便器に水が流れているのをトイレ内の人が見て、これは故障している、もしくは、水資源を無駄にしている、責任者出てこい!というクレームが出るのを懸念したのかもしれない。

便器メーカーと水道局はべつなので、関係先が会議を重ねて、結果的にこんなミステリアスな注意書きのシールを貼ることになったのかもしれない。

いずれにしろ、水流や人事が詰まらないためのツマラン話だが、下掲は私たち日本人にとって、脳の血流が詰まらないための話である。

この筆者の谷崎光さんは、ダイエーと中国との合弁商社に勤務した体験を書いた『中国てなもんや商社』でスマッシュヒットを飛ばした中国通の人。「日本スゴイ!」本や「日本へ行きた~い!」番組など、ジジイの「愛国エロもの」に水を差しているわけだが。

中国人が日本人には絶対言わない日本旅行の意外な本音
http://diamond.jp/articles/-/152598

人民日報のネット版の人民網をはじめに中国のネットメディアでは、「やっぱり日本はスゴイ」や「日本車を買え」「日本へ行って学べ、働け」といった日本礼賛記事が連日のように掲載されている。もちろん、習近平指導部が提灯をもってのこと、それはなぜなのか、谷崎さんの見方を聞きたいものだ。

日本が中国に完敗した今、26歳の私が全てのオッサンに言いたいこと
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53545

ー 勝手に「終わり」とか言ってんじゃねえ ーという副題は、Amy Winehouse ”Back to Black” のサビである、we only said goodby with words に近い気がします。

というわけで、アコースティックバージョンをしみじみと。

Amy Winehouse - Back to Black (Live Acoustic - SXSW)


懐かしの名曲ランバダの素敵なダンス動画がありました。

jordan frisbee and jessica. kaoma - lambada off Brasil editado por Beto Hip Hop


ブダペストで100人のジプシーバイオリンが奏でるランバダも美しい。

Lambada /Budapest Gypsy Symphony Orchestra/
https://www.youtube.com/watch?v=cqkaLC3n0kg

ジプシーやインディオのバンドは「ご商売」なので、どんな曲でも演奏するのだが、メロディを借りたくらいにみえて、自分たちなりにちゃんとアレンジしてしまう、毎日が「コラボレーション」ところがまさに「グローカリズム」ですね。

LAMBADA - KJARCAS KAOMA by INKA GOLD live
https://www.youtube.com/watch?v=YwBb4TG45dQ

(止め)