コタツ評論

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今夜は、バック

2021-01-30 20:02:00 | 音楽
オランダ・バッハ協会のバッハ全曲の演奏ビデオ制作PJ ”All of Bach” から。

バロックアンサンブルに佐藤俊介氏 をコンマスに、2018年5月11日にアムステルダムのライクス美術館で録音されました。

Bach - Violin Concerto in D minor BWV 1052R - Sato | Netherlands Bach Society

バックといえば、単調で無機質といった(私の)先入見(退屈)をひっくり返す、コメント欄の讃辞にあるように情緒たっぷりのバイオリン演奏でした。

オランダ・バッハ協会は有志によって1921年に結成されたそうで、「バッハの時代に立ち戻る」がテーマのようです。100年前にして、すでに「盲目的、機械的、魂をなくした演奏」(ポリーナ・オセチンスカヤ)だったのでしょうか。

Bach - Oboe Concerto in F major BWV 1053r - Black | Netherlands Bach Society


オーボエがどんな人なのかわかりませんでしたが、こんなに長くオーボエを聴いたのははじめてでした。

J.S.Bach Concerto no.1 in D Minor BWV 1052 Polina Osetinskaya Anton Gakkel


Polina Osetinskaya (ポリーナ・オセチンスカヤ)は、ロシアの女性ピアニスト。「何十年にもわたる盲目的、機械的、魂がなくなってしまった演奏により、失われた伝統的な音楽のアイデアや美しさを、再発見するのに役立つ」とコンサートでは、古典曲と現代音楽曲の両方を演奏するそうです。

(止め)

ごめんねボヘミアン

2021-01-23 23:44:00 | 音楽
飲み会やカラオケにはとんとご無沙汰している向きが多いことでしょう。

以前に紹介した「母ちゃん」の名唱「ごめんね」(高橋真梨子)に並ぶ、三井ホームOLの華やかな「ボヘミアン」(葛木ユキ)を見つけたのでご紹介する。

もうひとつ、「イヤムリダメ」と辞退する酔っ払いOLがマイクを持った途端、しっとり歌い始める絶品があったのだが、見つからず残念。

ウチの母ちゃんが歌う 高橋真梨子「ごめんね」
https://www.youtube.com/watch?v=k4wmUkUA890

聴いている息子たちさえくすぐられる母ちゃんの官能的な歌声よ。

優勝!2015新宿三井ビルのど自慢大会決勝「ボヘミアン」


会社のカラオケには欠かせないこの人の十八番なのだろう。明日からもがんばろうと元気をくれる歌声です。

素人はいいですね。「プロ」が嫌な言葉になり下がっただけに。

(止め)




台湾から学ぶこと

2021-01-20 22:23:00 | 政治
もっともコロナ対策に成果を上げている国はどこかといえば、中国と台湾です。ロックダウン以上の戒厳令を敷いて感染を抑え込んだ中国とは対照的に、国民の理解と協力を得る努力を徹底した台湾の今です。

台湾IT相語る”世界とコロナ”【報道特集】
https://www.youtube.com/watch?v=_ykhGO_B3xw

典拠は挙げませんが、ついこの間まで国会で議員が殴り合っていた、泥棒や詐欺師を群衆が街角で私刑していたのが台湾の民主主義です。

番組では「ひまわり運動」という学生運動の盛り上がりが大きな転機となったとしていますが、その後の香港の「併合」が台湾の民主主義の成熟に拍車をかけたのではないでしょうか。ロックダウンをせずに感染を抑え込み、経済もプラス成長を維持しています。

中国の全体主義とは異なる統治を示すことによって、台湾が中国とは違う国であることを遍く知らしめました。中国とアメリカの二極世界に、市民的自由を担保しながら感染爆発を避けられるというモデルケースをを提供して、世界的な民主主義の後退平にひとつの楔を打ち込んだといえます。