コタツ評論

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私たちが知らないアメリカ

2022-05-31 23:12:00 | ノンジャンル
誤記ではありません。

https://www.newsweek.com/most-china-call-their-nation-democracy-most-us-say-america-isnt-1711176

この調査結果は、デンマークに本拠を置くAlliance of Democracies Foundationとドイツに本拠を置くデータトラッキング会社Latanaが発表した新しい研究の一部である。月曜日に発表された年次民主主義認識指数の最新版の一部であるこの調査は、今年3月30日から5月10日の間に調査された、中国や米国を含む53カ国・地域の52,785人の回答者の民主主義に関する世論を探るものである。

自国が民主主義国家であると思うか」という質問に対しては、中国がトップで、約83%が共産党が主導する人民共和国が民主主義国家であると回答した。また、91%が「民主主義は自分にとって重要である」と回答している。

しかし、民主主義の世界的な旗手として自らを売り込んでいる米国では、自国が民主主義国家であると答えた人はわずか49%だった。そして、4分の3強の76%が民主主義は重要だと回答している。
(deepL翻訳)

じつに意外な回答結果ですが、「アメリカの都市ではよくある光景」という次の動画を見ると、当然の回答という気もします。

[話題] アメリカの現状について。


欧米人が来日して、「日本はなんて清潔!」「道端にゴミがない!」と感嘆する「日本スゴイ!」動画が多いのですが、この動画を見るとそういうわけかとわかります。ホームレスやドラッグ、アルコール中毒者、精神的な病いを患っている人々が「ゴミ」なのですね。

また、飽きもせずゾンビ映画が繰り返し作られているのは、ゾンビの群れが現実そのもの、日常だからなのですね。ホラーやファンタジーではまったくなく、あるいは、暴徒や蜂起、パンデミックなどのメタファーでもなかったのです。

(止め)
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褒めるについて

2022-05-26 00:00:00 | ノンジャンル
夏井いつき先生の「プレパト」という芸能人参加の俳句コンテスト番組をときどき視ている。wikiによれば、なかなか波乱万丈の人生らしい夏井先生の歯に衣着せぬ「査定」が評判である。

梅沢富美男・東国原英夫「名人」への「毒舌」が名物だが、最大の売りはやはりその「絶賛」や「好評価」だろう。「俳句の種をまく」を仕事にするために、夏井先生はかなり話術やコミュニケーションの訓練をかさねてきたようだ。私のような俳句に不案内の者にも、褒める言葉の選び方や表情などを含めて、一種のパフォーマンスとなって説得力を増しているようにみえる。

ヤフコメなどを眺めれば、貶すことは誰でもできることがよくわかるが、褒めるのは、それも説得力を備えて褒めるのはそう簡単ではない。背景となる見識と自信が必要だからだ。貶すのには見識も自信も必要ないし、人格攻撃をするならむしろ邪魔になる。

褒めるにはある程度の訓練が必要という意味において、「プロ」の営為といえ、貶すのは素人の手慰みといえるかもしれない。

もちろん、ある種の宗教勧誘や自己啓発セミナー、マルチ商法などの恫喝や批難、讃辞を繰り出して「洗脳」してしまう「悪達者」もいるわけだが、これは「騙されたい」という欲求に応えているので、別の話だろう。

夏井先生の俳句褒めに刺激されたか、掌編小説や創作的なエッセイを褒めるインターネットチャンネルが出てきたので紹介する。ピース又吉という人の小説を読んだことはないが、こういう良き国語の先生になるべき人が芸人になる時代なんだなと思った。

なんだ!?この手法は!?全行面白い衝撃の文章!キングオブコント決勝常連ザ・ギース高佐の小説に又吉も思わず唸る【#44 インスタントフ


ラブレターを又吉が即興で加筆修正したらスゴいことに…作者感動!又吉の創作がリアルタイムで見れる!【#31 インスタントフィクション


若手芸人たちは、自分たちで漫才やコントの台本を書くせいか、たいてい巧みな文章を書きます。ネタやオチを意識しすぎる傾向があるが、ネタもなければオチもない、あるいはネタはあっても使い回し、オチないコロがらない、しかつめらしいだけのTVのニュースショー番組の談話やナレーションとは比較になりません。

若い人たちの国語力低下にも留保をつけたくなる「インスタント・フィクション」が少なくない。マスメディアに登場する専門家やコメンテーターたち、編集者の国語力低下のほうが、はるかに嘆かわしい気がする。

気がするといえば、例えば、ウクライナ戦争のコメンテーターとしてTV番組に出てきた軍事専門家の先生が、「ロシアは戦闘機のおよそ2割を失っているという気がします」と言いやがったのです。また、某TVニュースでは、「ロシアの占領地域をウクライナ軍が奪い返し、開放しました」とテロップを流しました。そのうち、部落開放同盟と書かれるでしょう。天声人語は高校生の作文みたいだし。

(止め)
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ロシア敗北論

2022-05-19 00:03:00 | ノンジャンル
衝撃の「ロシア敗北論」全文和訳…元駐ウクライナ中国大使は何を語ったのか
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/95310

同じ元ウクライナ大使でも、日中ではこれほど違うものなのかと。とりたてて目新しいことを言っているわけではないが、認識の深さが凡百の論説とは隔てています。

第五に、今回の戦争をいつどんな形で終結させるかという決定権は、すでにロシアの手中から離れてしまっている。主要な既得の成果を得た条件下で、一刻も早く戦争を終結させようというロシアの意図、希望は、もはや無に帰したのだ。そうした意味で、ロシアはすでに戦略的なリードと主導権を失ってしまったと言える。

停戦も核戦争もすべては、「プーチンの腹ひとつ」という訳知り顔がどれほど愚昧なものかわかります。

4)日本とドイツは、完全に第二次世界大戦の敗戦国としての約束に別れを告げる。軍備拡張を加速化させ、より積極的に政治大国としての地位を掴もうとする。ただし、(日独が)西側陣営から離脱することはない。また、完全に平和的発展の方針に背くわけでもない。

国連改革が進むと合わせて、第二次世界大戦の連合国の国連の終焉を予測して、枢軸国であった日独が敗戦国の頸木(くびき)を外れるというわけです。日本がドイツのような世界に影響力を及ぼすような「政治大国」になるという予測にだけは頷けませんが。

(止め)
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地下室の対話

2022-05-10 00:23:00 | 政治
私たちは敵になるしかないー地下室の対話
https://acrobat.adobe.com/link/track?uri=urn%3Aaaid%3Ascds%3AUS%3Aa8da56aa-a156-3fe9-9b45-793d460b4233#pageNum=1

長文ですが、ウクライナ戦争に関心がある人なら、その関心を行方知れずにしない優れた記事です。

ウクライナ北部の村に住むホルボノスさん一家がロシア軍の侵攻から占領を受けて3週間、5人のロシア兵との共同生活を余儀なくされた体験から、そこで交わされた対話こそ戦争終結への道筋を示している、と筆者は衝撃を受けます。

共に食事をし、酒を飲み、ときには地下室から出てタバコを吸い、わずかに残された一家の小さな果樹園を歩き、お茶になる野草を摘みながら、セルゲイとイリーナ夫妻はロシア兵たちと対話を重ねていきます。

そこで生まれた信頼関係から、「私たちは敵になるしかない」と怒りを口にするセルゲイさんと口籠るロシア兵たち。その対話は、灯りの乏しい地下室に張り巡らされた「ウクライナにおけるプロパガンダ戦線の縮図」から、地上の眩しい陽光を透き通らせた葉脈を互いに見つめるような展開を迎えます。

「私たちは敵になるしかない」という認識の充当への怒りとなり得ることを筆者は論考していきます。

いま現在、日本ではロシアのウクライナ侵略を受けて、軍拡と核シェアに政府自民党やマスコミは世論を誤導しようとしています。戦争ができる国となるために、国民主権を制限する憲法の改悪が勧められています。

プーチンのロシアに侵略されないために、あるいは習近平の中国に屈しないために、プーチンや習近平に倣って、権威主義的な国柄に変え、軍拡を進め、核兵器を持とうとしています。

「私たちは敵になるしかない」からです。今日、いや昨日、プーチンがモスクワで演説したように、「国を脅かす敵と戦うことが唯一の選択肢」だからです。

ただし、筆者は不戦(戦わず)の人ではありません。サイバー攻撃を含めてもなお前時代的なプーチンの戦争を止める、現代的な戦略や戦術の「道筋」を提言もしています。

https://twitter.com/i/status/1522700076631703552

(止め)
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今週の拾得物 「キエフの亡霊」

2022-05-04 21:00:00 | ノンジャンル


ロシア軍の市民虐殺や駅や病院、劇場などの爆撃などについて、プーチンは「フェイクだ」と断言し、日本の識者などにも、「実はウクライナ軍の仕業」とする人もいる。ロシア側の残虐非道な「国際法違反」や「戦争犯罪」には数多くの映像や音声などの証拠があるが、「欧米とウクライナの陰謀」にはそれは見当たらない。いや、証拠がないからこそ陰謀が張り巡らされた証拠であるというのが、いつもの「陰謀論」である。

下記の「キーウの亡霊」への訂正こそ、ウクライナ側の公正な姿勢が伺える一方、これがロシア側であれば、この英雄譚をどう扱うかと想像してみる必要はない。ブチャ虐殺の犯人として10人のロシア兵士が顔写真と共に特定されたが、そのうちの幾人かはプーチン大統領から勲章を与えられている。

ウクライナ軍は40機を撃墜した「キーウの亡霊」の戦死を否定
https://milirepo.sabatech.jp/ukrainian-troops-deny-the-killed-in-action-of-ghost-of-kyiv-who-shot-down-40-aircraft/

この動画は早回しではない。このおっさんが気ぜわしく動いているだけだ。スラヴォイ・ジジェクについては、当ブログでも取り上げたことがある。

鈴木大拙の戦争協力について語るジジェクの動画に字幕をつけました
https://twitter.com/i/status/1520292043498876928

本人も周囲もそんな気は少しもないだろうが、いつのまにか、言論界の一角に「内田一派」が軒を張ったようになっている。「街場」という言葉を好むから、便宜上、「内田界隈」といってもよいかもしれない。この人が書くものには、この人がよく使う言葉の「指南力」がある。それがよく読まれている理由だろう。

憲法空語論
http://blog.tatsuru.com/2022/05/03_0859.html

Sさんへおみやです。

猫の診察で泣きそうになった話
https://twitter.com/yalalalalalala/status/1521340745286025216/photo/1

(止め)
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