コタツ評論

あなたが観ない映画 あなたが読まない本 あなたが聴かない音楽 あなたの知らないダイアローグ

反世界的な映画です

2014-03-12 01:24:00 | ネット
今年の日本アカデミー賞最優秀作品賞は、新しい辞書の企画から出版まで携わった人々の15年を描いた「舟を編む」が受賞しました。普通の人たちが普通の会社で普通に地味な仕事をして普通に家庭を営んでいくだけの話です。生老病死はあるけれど、それ以外の事故や事件は起きません。否応なさに人間が直面するということはありません。それがどれほど普通ではなく、「異常」なことなのか。否応なさだけの戦場が、世界のそこかしこにあることを思えば、普通の実現がどれほど普遍的な価値に満たされているか。反世界的な希望なのか。ときどきは思わなくちゃ、罰が当たるってもんです。

Just because it isn’t happening here, doesn’t mean it isn’t happening.

Most Shocking Second a Day Video


この動画は内戦下のシリアの子どもたちへの支援を呼びかけるものです。子どもを使う否応なさを好みませんが、子どもと戦場では否応なさの2乗です。真っ先に取り組むべき課題です。アベノミクスの何番目かの矢は「移民受け入れ」ですが、どうせなら世界の戦争地域の難民を受け入れたらどうですかね。子ども連れ優先で。セイブ・ザ・チルドレンはもちろん東日本大震災の支援もしています。ところで、あの巨額の義援金や寄付金はいったいどこにいっちゃったんだろう?

(敬称略-と書いてあっても、略されるとムッとするだろうな)
コメント
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