このところご無沙汰気味になっていた多摩川台公園に夏鳥の飛来を期待してでかけたところ、運よくキビタキに会うことができました。鳴き声は聞こえるものの木の天辺近くで鳴いていることが多いので、葉がじゃまをしてなかなか姿を見ることができませんでしたが、だいぶ粘って探したところ低い枝に降りてきた瞬間にやっと見ることができました。わずか数秒間でまた移動してしまい、短い出会いでしたが満足して帰ったことは言うまでもありません。写真は花壇に咲いていたシラン(ラン科)ですが、今が満開というところです。
カラスノエンドウ(マメ科)の花も2㎝もない大きさですが、何回見てもきれいな色をしているなと感心します。ところで写真にも写っていますが、いつもこの花には小さなアリがウロウロしています。2匹見えているうちの上のアリの方がわかりやすいですが、カラスノエンドウはアリの頭がある部分から蜜を出しているのだそうです。アリがいると葉を食べる他の虫が寄りつかなくなるので、アリはいわばボディーガード役を務めていて、その手当として蜜を分泌しているというわけです。
下の写真のような場所に咲くムラサキサギゴケ(ゴマノハグサ科)。花の大きさは1㎝ほどしかなく正直なところ見栄えのする花とは言い難いですが、畦道や田起こし前の田圃を彩る花のひとつであることは間違いありません。