
バルセロナといったら、やはりサグラダ・ファミリア!
今年、朝日新聞の、ここをバックにした外尾悦郎氏の写真が入った全面広告を見て、
異国の地のこんな有名な建築物のその現場に、主任彫刻家として関わってるなんて
凄いなあと驚嘆していたのでした。
そして勿論、こんなキッカイなモノを考え出したアントニ・ガウディという人にも。
近くで見れば見るほど奇々怪々な建築物です。
完成までには、あと100年かかるとも200年かかるとも言われているようです。
日本にいる時はなんでそんなにかかるの?と不思議に思っていましたが
近くで見て、分かったような気がする。
何しろ、大き過ぎる、そして細か過ぎる。
そして内部は、通行止めのテープをベタベタ張ってまさに工事中なのですが
まあノンビリやっていること…
何処が働いてるの!?という感じ。
たまたま休み時間だったのかもしれませんが。

魔法使いの家のようなカサ・バトリョ、お伽の国のようなグエル公園、
ぐにゃりと押しつぶされたようなカサ・ミラ、
バルセロナのあちこちにあるガウディの建築物を見るほどに
奇抜なものを考え出す才能に感動しましたが
この人、晩年は乞食も顔負けのボロに身をやつしていたのだそうです。
中丸明の「スペイン5つの旅」という本によると
”1926年6月7日、ガウディは市電にはねられて死んだ。(中略)
が、死後二日間も、この男がかのガウディであると気がついた者はいなかった。”
のだそうです。
Wikipediaにも
”ガウディはミサに向かう途中、路面電車に轢かれた。
晩年身なりに気をつかわなかったため、浮浪者と間違われて手当てが遅れ、
事故の3日後に73歳で息を引き取った。”
と出ています。