前の晩の睡眠があまりに短かった時など、ソファの上で15分くらいお昼寝することがあります。
すかさずタロウが飛んできて、横になった私のおなかの辺りにちんまりと丸まる。
イヌを飼うことによって得られる、小さな幸せのひとつです。
5年前にタロウを買う時、実は私は乗り気ではなかったのでした。
私は犬や猫は大好きなのですが
飼うとなると話は別。
我家は旅行に出かけることも多いし、
せっかく子どもから手が離れかけてるのに
なんでまた面倒なことを始めなくちゃいけないのかと。
トイレの躾け、日々の世話、そして毎日の散歩。
考えるだけで億劫だったのですが…
その頃高校生だった次男がどうしても飼いたいと。
反抗期の子どもにとって小さな生き物を飼うことがどんなによいかということは
あちこちで見聞きしていたし。
そんな時にペットショップに行ってみたのが運の尽き。
小さなタロウと目が合ってしまったのでした。
飼ってみたら、これがとんでもないおバカ犬。
畳を掘る、スカーフを噛み破る、クッションを齧ってワタを出す。
トイレの躾けに一年近くかかる(今でも居場所を変えると失敗する)。
ウレション(嬉しいとオシッコしてしてしまうこと、今も治らない)しまくる。
車に乗せればすぐに吐く…(車に弱い犬がいるなんて知りませんでした)。
しかしまた、こんな可愛いものはない。
私がほんの数時間外出しただけで、いやゴミを出して戻って来ただけで
死ぬほど喜んでくれる存在なんて他にありません。
千切れるほどに尻尾を振り、部屋中を走り回って喜ぶ姿を見ると
ウレションで汚されても、怒ることもできないではありませんか…
という訳で、今もタロウを膝に抱いてこれを書いています。
この小さな命が、少しでも長からんことを。