Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

世にもマヌケな物語 in Paris ①

2012年08月09日 | パリ旅行2012
自分の間抜けぶりを世の中に公開するというのは
あまり気が進まないのですが
鬱憤晴らしのためにも、書き留めておくことにします。

以前マドリードで財布を掏られて以来、
海外旅行では気をつけていたつもりでした。
ショルダーバッグは基本、斜めがけに。
財布はバッグの底に入れ、バッグのファスナーの上にはしっかり手を被せる。
それで今回の旅行の中盤までは、大丈夫だったのですが…

 (ヴェルサイユ宮殿の前。開園直後でもうこんなに人がいっぱい)

事件はヴェルサイユ宮殿で起きました。
地下鉄を乗り換え、RER(高速鉄道線)でパリ郊外の宮殿に着いたのは
開園の午前9時少し過ぎ。
大勢の人混みの中、音声ガイドを借り、順路に沿って見学を開始。
大広間を抜け、とある円形の部屋に入ると、
細長いドアの入口に十人ほどの人が群がっている。
そこから続く次の間の、豪華な天井画や調度品の写真を撮っているらしい。
それなら私もとその人混みの中に入り、両手でカメラを頭の上に掲げた瞬間、
トン!とごく小さな衝撃が体の右側に。
まさかと思って右に下げたバッグを見ると、ファスナーが開いている。
その30秒ほど前、その部屋に入る時には、バッグの無事を確認していたのです。
スリだ!と叫び、人混みから抜け出し、その部屋の隅にあるベンチに走り寄って
バッグの中身を確認すると、やはり財布がなくなっている。
そのバッグに入れた折りたたみの帽子もなくなっている。
バッグの底に財布を、その上にパリのガイドブックや帽子などをぎゅうぎゅうに押し込んでいて、
それもあって、簡単には取られないだろうと思っていたのです。
やられた…

 (この天井画を撮っている時、事件は起きた)

呆然自失状態の私に夫が近寄り、説明しているところに
白人の小柄な若い男が近づいてきて、ベンチの下に財布が落ちている、と指さす。
え!?と思って見ると、確かに私の財布が。
慌てて拾い上げると、現金はすっかり抜き取られ、カードのみ。
しかしベンチに駆け寄った時には、確かに財布なんかなかったのです。
あいつが犯人だ!と叫んだ時には男の姿はなし。

とっくに一味に金渡してるよ、証拠なんか持ってる訳がない、と夫は冷めている。
じゃあなんでわざわざ財布だけ返すのよ?どういう意味よ?と私が叫ぶと
愉快犯なんじゃないのか?あんまりトロいんでからかったんだよ、と。
確かにあいつ、ニヤリと笑っていた…

 (狙われたのはこのバッグ。手前にあるので実物より大きく見える)

その後分かったのですが、私が持っていた音声ガイド(日本語版)も
フランス語版のそれにすり替わっていたのでした。
音声ガイドはずっと左手に握り締めていたので、掏り替えるとしたら
ベンチの上に投げ出した一瞬しかなく、その時は夫もいたというのに。
同じ手口でやられるなんて何処まで間抜けなんだ、
しかしここまでやるとはルパンみたいな奴だな、と
今回は夫、まったく同情してくれない。
ヴェルサイユ宮殿で記念品を買おうと、500ユーロ入っていたというのに。(続く)
コメント (10)
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