
FBで見たこの写真、例によって説明はありませんでしたが
画像検索して「Jack Russell Terrier playing in Heather」という言葉を見つけました。
Heather(へザー)とはHeath(ヒース)のことでもあり、
イギリス文学には、それが生い茂る荒野がよく出てくるのです。
例えば、ブロンテ姉妹の「嵐ヶ丘」や「ジェーン・エア」。
あるいは、子どもの頃夢中で読んだバーネットの「秘密の花園」。
これはしつこく読んだので、今でも覚えているのですが
イギリスの古いお屋敷に来たものの、
外に出たがらない青白い顔のお嬢さんメアリーに
赤い頬の女中のマーサが、荒野にはヒースの花が群れ咲いて
春になるとそりゃあ綺麗ですよ、というシーンがあるのです。
小さかった私は、はるかイギリスの、見たこともないヒースという花や
百も部屋があるというメアリーのお屋敷に思いを馳せたものです。
ヒースがエリカのことであると知ったのは、
大人になってからだったのでした。
ヨークシャー辺りの高原が一面この花で紫色に染まるという光景を
いつか見てみたいものです。