Zooey's Diary

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頑固爺の涙「アンコール!」

2013年07月26日 | 映画


ミニシアター系の映画ですが、よかったです。
私はボロ泣きでした。

アーサー(テレンス・スタンプ)は気難しく頑固な老人。
妻のマリオン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)は癌に蝕まれているが、
明るく社交的で、コーラスを楽しみに生きている。
コーラス団(その名も「年金ズ」"The OAP'z")はコンテストに出場することになり、
若く元気な女教師エリザベスの指導の元、参加老人たちは皆大張りきり。
アーサーは妻をコーラスの練習場所には送って行くが、
その部屋にまでは決して入ろうとしない。
ベッドから起き上がれなくなったマリオンを、コーラス仲間が雨の中、
お見舞いに家の前で歌いに来てくれても、うるさい!と追い返す始末。
マリオンが遂に亡くなってしまい、アーサーは益々頑なになり、
一人息子とも決定的に仲互いしてしまう…



その頑固爺アーサーが、どのようにコーラス団に加わり、
どのようにコンテストでソロを力唱するようになったのか!?
それは見てのお楽しみなのですが…

バネッサ・レッドグレープの老け役ぶりに驚きました。
往年の名作「ジュリア」でオスカー受賞、英国が誇る名優のヴァネッサ、
近年でも「ジュリエットへの手紙」では、優雅で綺麗な老婦人を演じていたのに
この作品では、短髪・スッピン・パジャマ姿の癌患者なのです。
そうなるともう、美人女優も何もありませんね…
その妻を気遣う、口をへの字に結んだ頑固者の老夫の愛情、
自分が残していくことになる、夫と息子との仲を気遣う妻。
夫婦の深い愛情に胸が詰まります。



それにしても、シニア合唱団が"Let's Talk About Sex"を歌うって
日本では考えられませんね?
お国柄の違いか…
小粒ながら味わいのあるイギリス映画、
邦題はちょっと頂けません。
原題は「Song For Marion」です。

「アンコール!」 http://encore.asmik-ace.co.jp/

コメント (8)
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