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ミニシアター系の映画ですが、よかったです。
私はボロ泣きでした。
アーサー(テレンス・スタンプ)は気難しく頑固な老人。
妻のマリオン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)は癌に蝕まれているが、
明るく社交的で、コーラスを楽しみに生きている。
コーラス団(その名も「年金ズ」"The OAP'z")はコンテストに出場することになり、
若く元気な女教師エリザベスの指導の元、参加老人たちは皆大張りきり。
アーサーは妻をコーラスの練習場所には送って行くが、
その部屋にまでは決して入ろうとしない。
ベッドから起き上がれなくなったマリオンを、コーラス仲間が雨の中、
お見舞いに家の前で歌いに来てくれても、うるさい!と追い返す始末。
マリオンが遂に亡くなってしまい、アーサーは益々頑なになり、
一人息子とも決定的に仲互いしてしまう…
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その頑固爺アーサーが、どのようにコーラス団に加わり、
どのようにコンテストでソロを力唱するようになったのか!?
それは見てのお楽しみなのですが…
バネッサ・レッドグレープの老け役ぶりに驚きました。
往年の名作「ジュリア」でオスカー受賞、英国が誇る名優のヴァネッサ、
近年でも「ジュリエットへの手紙」では、優雅で綺麗な老婦人を演じていたのに
この作品では、短髪・スッピン・パジャマ姿の癌患者なのです。
そうなるともう、美人女優も何もありませんね…
その妻を気遣う、口をへの字に結んだ頑固者の老夫の愛情、
自分が残していくことになる、夫と息子との仲を気遣う妻。
夫婦の深い愛情に胸が詰まります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/48/0465a317ae9725264afd74efeb9fb6c3.jpg)
それにしても、シニア合唱団が"Let's Talk About Sex"を歌うって
日本では考えられませんね?
お国柄の違いか…
小粒ながら味わいのあるイギリス映画、
邦題はちょっと頂けません。
原題は「Song For Marion」です。
「アンコール!」 http://encore.asmik-ace.co.jp/