Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」

2016年02月10日 | 映画


画家のアレックス(モーガン・フリーマン)と元教師の妻ルース(ダイアン・キートン)
が暮らすのは、ブルックリンの古いアパートメント。
眺めも日当たりも申し分なく、屋上の菜園も気に入っていたが、エレベーターがない。
足腰が弱って来た夫と老犬ドロシーのために、ルースは買い替えを決心するが
売却のためのオープンハウスの前日に、ドロシーが倒れ、近くでテロ騒動が起きる。



40年間住んできたアパートの回想シーンが交錯し、
”黒人と白人との結婚が30の州で禁止され、20の州で嫌悪されていた時代”に
夫婦となった二人の歴史が散見できます。
テロ騒ぎの容疑者はスラム系男性であり、アパートの内覧会に来たレズのカップルと
今の世相を反映した社会性も盛り込んでいる。

我家も三回、マンションの買い替えをしています。
日照、景観、間取り、ペット可か否か、オープンハウス、値段交渉、
買い替えの大変さは、日本もアメリカも同じ。
しかしこの映画を観る限り、アメリカの方がやや大変そう。
少なくとも日本では、売り主と買い主が直接感情をぶつけ合うというのは
あまり聞きませんから(これは映画だからかもしれませんが)。



青い鳥は結局何処にいたのか。
ラストが途中からほぼ見えてくる、予定調和の結末です。
アレックスが何故突然心変わりしたのか、今一つ納得できないのが残念。
やたらベッドで寝たがる母親と女の子、ようやく養子を迎えたというレズのカップルといった
伏線が回収されなかったのも。
あんなに頑張った不動産屋のリリーが怒るのは当然。
それでも40年寄り添って来た夫婦のやり取りに、心が温かくなります。
そしてなんといっても、犬のドロシーが可愛い!
原題は「5 FLIGHTS UP」。

公式HP http://nagamenoiiheya.net/
コメント (6)
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