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ベラスケスの大作7点を集めたという「プラド美術館展」に行って来ました。
7点というのは、この写真の通り。
これは美術館の入口にあった大きな写真です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/aa/9afb43b94876e7c0cdaaacb2abc3e052.jpg)
この中で一番印象的だったのは、やはりこの展覧会のポスターに使われている
「王子バルタサール・カルロス騎馬像」。
フェリペ4世の愛息子というバルタサールは、この時まだ5~6歳だったとか。
青い空、遠くに連なる山並み、いななきが聞こえるような躍動感溢れる馬、
そして幼いながらも凛々しく指揮棒を握る王子。
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でもこの王子、成人することなく16歳で早逝したのですって。
絵の説明にはそれだけしか書いてありませんでした。
ネットで見てみたら、死因は天然痘とも、
ハウスブルク家の近親結婚による遺伝性のものだとも。
いずれにしても、両親の、或いは周囲の悲嘆はどれほどのものだったか。
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もう一つ、私にとって印象的だったのは「バリェーカスの少年」。
美術館の説明によると、当時の宮廷では障害を持つ矮人や道化たちが「慰みの人々」として、仕えることが常だったのだそうです。
この少年は、王子バルタサール・カルロスの良き遊び相手だったと。
王様や名のある貴族の気取った、エラそうな肖像画を見飽きた目に
この少年ののびのびとした、屈託のない表情は心に残りました。
ベラスケスについては、フェリぺ4世御用達の宮廷画家だったということ位しか知りませんが
この絵を観ると、母親のような優しい目でこの少年を見ていたのだなあと。
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ミュージアム・ショップに、ハモンセラーノ(生ハム)グッズが山ほどありました。
私はマドリードのプラド美術館にも行ったことがあるのだけれど
欧州の美術館にしては珍しく撮影禁止だったこともあって
山ほどの名画も何も覚えていないという情けなさ。
ショップにこんなのも売ってたっけ?
日本の美術館もジョークが通じるようになったと喜ぶべきか。
プラド美術館展 https://artexhibition.jp/prado2018/
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