Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「ロンドン、人生はじめます」

2018年05月17日 | 映画


ハムステッドの高級マンションに住んでいる未亡人エミリー(ダイアン・キートン)は
夫の亡きあと発覚した浮気や借金のこと、煩わしい近所付き合いなどにうんざりしていた。
そんな時、国立公園の一角に住むドナルド(ブレンダン・グリーソン)と知り合い、
余計なモノを持たず、手作りの暮らしで幸福に生きている彼に惹かれていく。
そこに彼を強制退去させようとする騒動が持ち上がり…



大人のお伽話のようですが
ハムステッドの国立公園内で暮らしていたホームレスの男性がそこの所有権を認められ、
一夜にして資産家になった実話(下記URL)を基にしているというから驚きます。
イギリスでは他人の土地でも17年以上住み続け、その間に所有者から文句がなければ、
そこは自分の土地になるのですって。
いや、税金を一銭も払わないで勝手に住み着いてそれはないでしょうと
私などは思っちゃうのですけど。
まあ肩の力を抜いて楽しめる、ほんわか作品です。



なんといっても高級住宅街のハムステッドの街並み、緑しげる公園の景色が綺麗。
そして、72歳のダイアン・キートンがとてもチャーミング。
マニッシュな服を着こなし、ハイヒールを履いてロンドンの街並みを闊歩する。
そんなシニアになれたらどんなにいいかと憧れてしまう。

それにしても「アニー・ホール」に代表される、NYの看板女優のようなダイアンが
何故イギリス映画に?と不思議だったのですが
終盤近くでその謎が解けました。
高級マンションを退去する時に、そこの表面的な付き合いをしていた気取った友人に
「もう嘘の人生を捨てるの。
 私はあなたたちにとって奇抜なアメリカ人という研究対象だったのでしょうけど」
と言い放つシーンがあるのです。



嘘と見栄で自分を塗り固めることが嫌になったエミリーは
高級マンションを売り払い、田舎に引っ越すことにしたのですが
高級住宅街の付き合いは偽、素朴な田舎の付き合いは善、と決めつけ過ぎ。
田舎だって鬱陶しい近所付き合いは色々あるのよ、エミリー。
マンションの階下の住民フィオナなんて、結構いい味出してたと思うのだけど。
原題は「Hampstead」。

「ホームレスが一転、高級住宅地の地主に」 http://www.afpbb.com/articles/-/2229586
映画公式HP  http://www.synca.jp/london/  

#welovegoo
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする