新国立劇場での「魔笛」鑑賞は3回目になります。
モーツアルトのこの作品は、とにかく美しい旋律と明るい冒険ファンタジーで
オペラ初心者でもあっても安心して楽しめるということで期待していたのですが…
今回は、新国立劇場に芸術監督として大野和士が就任しての初舞台。
なんと現代アートのウィリアム・ケントリッジによるプロダクション。
ヨハネスブルグ出身の現代美術家ケントリッジは、
素描をコマ撮りにした「動くドローイング」と呼ばれる手描きアニメーション・フィルムで
世界的に有名なのだそうです。
舞台いっぱいに自由自在に繰り広げられる摩訶不思議な現代アートを観ながら
モーツアルトのオペラを聴くって、なんとも不思議な感じ。
18世紀に生まれたモーツアルトがこの舞台を観たら、どう感じるのだろう?
「魔笛」にはフリーメイソンの思想が散りばめられているという説もあり、
ケントリッジの舞台にもそれが溢れていました。
この目の画像は、「プロビデンスの目」といってフリーメイソンの象徴であるらしい。
夜の女王のコロラトゥーラによる超絶技巧アリア、
パパゲーノの「おいらは鳥刺し」やパパゲーナとの二重奏「パ・パ・パ」などは
舞台演出がどんなに現代的になっても、無論同じでありました。
敢えて言うなら、「鳥刺し」はやっぱり鳥の恰好をしていて欲しかったかな…
新国立劇場「魔笛」 https://www.nntt.jac.go.jp/opera/die-zauberflote/index.html
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