二子玉川の「九ツ井」の店内は、百年以上経つ民家を鎌倉材木座から移築して作られたのですって。
かき揚げ蕎麦を食べ、陽射しの中、多摩川の土手と冬枯れの公園「帰真園」を歩きました。
雪国の人には申し訳ないほどの、あたたかい陽射し。
「100本のスプーン」で苺パフェを。
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かき揚げ蕎麦を食べ、陽射しの中、多摩川の土手と冬枯れの公園「帰真園」を歩きました。
雪国の人には申し訳ないほどの、あたたかい陽射し。
「100本のスプーン」で苺パフェを。
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昨夜読んで面白かった「師匠はつらいよ」。
将棋界を席巻する天才・藤井聡太竜王の師匠である杉本昌隆の、偉大すぎる弟子を持った日々を自虐的に書いたエッセイを少々ご紹介します。
週刊文春連載を単行本化したものです。
将棋界を席巻する天才・藤井聡太竜王の師匠である杉本昌隆の、偉大すぎる弟子を持った日々を自虐的に書いたエッセイを少々ご紹介します。
週刊文春連載を単行本化したものです。
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私は将棋ができないので、具体的なエピソードの面白味が分からないのが辛い所ですが、それでも十分に面白い。
将棋界では原則、プロを目指す子供は棋士の養成機関「奨励会」に入会する。
この時師匠が必要となり、身近な棋士にお願いすることになるのだそうです。
総太少年が東海研修会に入った小学一年の頃から才能は輝いており、そこで幹事をしていた杉本氏は彼の才能を確信し、弟子に欲しくてたまらないが自分からは言い出せず。そうしたら総太少年が4年生の時、奨励会試験を受ける際に、お母さんと弟子入りの挨拶に来られたのだそうです。
ところが弟子入り直後の記念の対局で、杉本氏は敗戦。
これは後々まで話題になったらしいですが…
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面白い自虐ネタが山ほどありましたが、その中の一つを。
2021年12月の杉本氏の誕生日、奇しくも藤井三冠が竜王獲得と四冠まで後一勝に迫っており、それが決定する日だったのだそうです。
で、師匠の誕生日に弟子が偉業達成、その時藤井竜王が記者会見でなんと言うか、師匠はそれを楽しみに対局を見守っていたのですって。
”それを告げられ、しばらく考え込む藤井竜王。さあ、最高の場面が来た!
「師匠の誕生日は全く知りませんでした」
…一落千丈の師匠とは私のこと、いや、知らなくても不思議ではないが、”全く”まで付け加えなくてもよいのではないかな…
しかし続けて彼は言う。
「師匠にはお世話になりっぱなしなのでプレゼントができたのかなと思います」
私も下がったり上がったり忙しいが、とにかく素晴らしい自慢の弟子である。”
今、藤井総太竜王は21歳、九段。
杉本昌隆氏は51歳、八段。
あまりにも偉大な弟子を持った師匠の日常が、ユーモラスに書かれています。