Zooey's Diary

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「鹿の王」の読書会

2024年01月07日 | 

友人主催の読書会に、初めて参加しました。
高校時代に私は文藝部にいたので、読書会には多少慣れているかと思っていましたが、何しろ数十年ぶり。
「ジェイン・オースティンの読書会」「また、あなたとブッククラブで」「ガーンジー島の読書会の秘密」など映画にも結構取り上げられていて、海外でもやるんだ、いいなあと思いながら観ていたのでした。

「鹿の王」は文化人類学者である上橋菜穂子が書いた、壮大な冒険ファンタジー小説。
強大な帝国から故郷を守るため、死兵となった戦士団の頭ヴァンは捕らわれて岩塩鉱の奴隷となっていたが、ある日、犬たちによって謎の病気が発生して皆死に絶える。その隙にヴァンは幼い少女を拾って逃げ出すが、帝国の追手が何処までもついて来た…

2015年本屋大賞受賞。
単行本上下合わせて千百頁を超える大作ですが、文章は平易なのでとても読みやすい。
夢中で読みましたが、しかし、帝国、小国、山地の民、火馬の民など登場する国や民や人物が多すぎ、策略や陰謀、そこに恐ろしい伝染病が絡んで、頭の中がごちゃごちゃになる。
戦士団の頭ヴァンと、帝国側の天才医術師ホッサル、その二人にそれぞれサエとミラルという女が思いを寄せるのですが、彼女たちは分をわきまえ過ぎ、自分の運命に従うばかりで、私などは少々イライラするのです。
最後にはあっと思わせられるフェイントもあり、面白く読んだのですが、実はそこまで私は感動しなかった。なんというか、ああそうですかという感じで終わってしまったのです。希望の光が微かにあるとはいえ、ハッピーエンドとは言えない、しかも曖昧なラストも気に入らなかった。


グータロウ君

その辺を、他の人はどう読んだのかと興味がありました。
卓袱台を囲んで9人、ZOOM参加の4人、そしてウロチョロするニャンコ含めての読書会では、活発な意見交換が。
皆さんとっても熱心に読んでらして、主催者は膨大な登場人物の系統図、国の分布図迄作って下さり、自分が読み飛ばしてしまっていたことがあることも判明。
同じラストを読んで、こんなにも受け取り方の違いがあるのかと。
猫のグータロウ君、七之助君も可愛かった。
そして読書会の後の飲み会の、手作り料理の美味しいこと!
干し大根の胡麻味噌和え、手作り柚子味噌の田楽、レンコンの甘辛炒め煮、ニンジンのニンニクオイルサラダ、ピエンロー鍋。
ピエンロー鍋というのは私は初めてでしたが、干しシイタケとその戻し汁、鶏肉、豚バラ肉、たっぷりの白菜をよく煮込み、ゴマ油と塩で頂くというもの。
簡単で美味しく、早速我家でも作ってみます。
ご馳走様、そしてありがとうございました。

コメント (4)
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