なんといっても心惹かれたのは、ポスターにもなっているルノワールの「ピアノを弾く少女たち」。
アップライトの茶色のピアノの前で仲良く顔を寄せ合う二人の少女。
姉妹なのか友人なのか。
黄と緑のカーテン、オレンジの水玉あるいは白のワンピース、輝く金髪。
何もかもが幸せに調和しているようです。
黄と緑のカーテン、オレンジの水玉あるいは白のワンピース、輝く金髪。
何もかもが幸せに調和しているようです。
モネの「アルジャントゥイウユ」、これも本当に綺麗。
青い空、白い雲、オレンジの小舟、キラキラと陽光を反射する水面。
絵全体が笑いさざめいているようです。
少々奇妙なのがアンリ・ルソーの「婚礼」。
髭や濃い眉があるかないかの違いでみんな同じ顔をしているように見えるし、
幻想的な森の中に一同が浮かんでいるようにも見えます。
前にいる黒い犬まで漫画のような顔をしています。
モディリアーニ「ポール・ギョームの肖像」
アンドレ・ドラン「大きな帽子を被るポール・ギョーム夫人の肖像」
この絵画群は、画商ポール・ギョームの所蔵品が主ということで
最初にポール・ギョームとその妻ドメニカの肖像画が飾ってありました。
ポールは、画家たちからもパトロンとして慕われていたのか、
色々な画家による肖像画があったのですが、そのどれもがなんとなく気弱そうに見える。
それに比べて妻ドメニカは、凛としてなんとも強そうに見える。
会場には”ギヨームは若き才能が集まる20世紀初頭のパリで画商として活動する一方、自らもコレクターとして作品を収集しました。私邸を美術館にする構想を果たせぬまま彼が若くして世を去った後、そのコレクションはドメニカ夫人により手を加えられていきました”
というような説明しかなかったのですが、帰ってからちょっとググってみたら
ポールは44歳の若さで不審な死を遂げ、ドメニカはポールと、その後に再婚した夫の殺害を疑われ、コレクションを国家に寄贈することで容疑から解放されたという説もあるのだそうです。
なんとまあ。
土曜ワイド劇場もビックリ!
それを題材に原田マハ辺り、小説を書いてくれたら面白いのに。
どれもちょっと気が弱そうに描かれているのです。
美女と野獣というか、美女と気弱おじさんという感じですね。
ドメニカについては、もっと凄い疑惑もあるようです。
強いというか恐ろしい女性のようですね。
最近の話題となった、美女と野獣の有名人カップルのようですね。
絵画って、メディアだと思いますので、受け手がどう感じるかとか、どんな思考の刺激となるかを、大家ほど考えるんじゃないでしょうか。でも、やはり、古今、女性は強かったという事でしょうね。
私は一晩で読みました。
タイトルの意味が分かった時には感動しました。
ギョーム夫妻の肖像画は、画家が違うこともあるのですけど
あまりにも感じが違いますよねえ。
先日「たゆたえど沈まず」を読んだところでしたので、ギョーム夫妻のこと、私も思わず原田マハを思い起こしていました。
パリの新進気鋭の画家たちの作品など、とても興味深く見られそうです。
ギョーム氏と夫人の絵のタッチからしてかなり違ってて、思わず笑っちゃいました。
でも、そういえば感想を書いてないので
記憶がおぼろです。
どんなに稚拙な文章でも、感想書くと頭の中にも残るのですけどね。
ルソーはパリの税関職員だったのですよね。
この幻想的な絵からは想像できないのですが…
これ、原田マハが喜びそうな材料だと思いませんか!?
とにかく印象的でした。
それ以外の絵は、私の記憶はオルセーとごっちゃになっているのです。
オランジュリーは撮影不可だったせいもあります。
パリの美術館は撮影可の所が多いのにねえ?
見に行ってみたい!(遠すぎるので無理ですが・・・)
ルソーは原田マハさんの「楽園のカンヴァス」を読み、興味を持ちその生涯が知りたくて図書館で本を何冊か借りて読みました。
日曜画家と言われ生前はまったく評価されず。
遠近法とかまったく無視。
でも、絶妙なバランスとすごい想像力ですよね。
ギョームのミステリー・・・そんなのあればぜひ読んでみたいです。
のはいいですね。
オランジュリー美術館にも行きましたが広すぎて
へとへとで、説明が日本語ではありません。
画商の説明もフランス語で書いてあったら
ギブアップです。
ま、英語もあるとは思うのですが・・・