「五月大歌舞伎團菊祭」夜の部は、歌舞伎初心者にはなんとも理解しづらい内容でした。
20年来毎週映画を観ている者として私は、どうしても歌舞伎もひとつの演劇物として観てしまう。
その伝で行けば、今回はもう滅茶苦茶。
20年来毎週映画を観ている者として私は、どうしても歌舞伎もひとつの演劇物として観てしまう。
その伝で行けば、今回はもう滅茶苦茶。
伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)。
我が子を殺されながらも忠義を尽くす乳人政岡(菊之助)の苦衷を描く「御殿」。
ストーリーとしては、子を持つ母として大概イライラさせられる。
毒饅頭で千松を殺した栄午前は、何故あんなに平然としているのか?
八汐は何故いたいけな子供を嬲り殺しにしたのか?
いやエンタメとは分かっていますが、話に整合性がなさすぎる。
「床下」では最後に仁木弾正(團十郎)が現れるのですが、見栄も切らず、一言も発することもなく、スーッと花道を引っ込んでゆくだけ。
あれ?これって團菊祭だよね!?
八汐は何故いたいけな子供を嬲り殺しにしたのか?
いやエンタメとは分かっていますが、話に整合性がなさすぎる。
「床下」では最後に仁木弾正(團十郎)が現れるのですが、見栄も切らず、一言も発することもなく、スーッと花道を引っ込んでゆくだけ。
あれ?これって團菊祭だよね!?
そして四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)。
江戸城から4千両という大金を盗み出した富蔵(松緑)と藤十郎(梅玉)。
二人がその謀をするシーンに始まって、次にはもう4千両を手に入れてホクホクしている。4千両って今の3億円に当たるそうですが、その御金蔵破りのシーンはない。
次には、加賀で捕まって江戸に護送される富蔵が、妻子と泣き別れをするシーン。
そして伝馬町の牢の中に場面は移り、牢名主以下、何十人という罪人がずらりと並んで座り、新人を呼び出して尋問したり、ツル(現金)を取り上げたりが延々と。
そして富蔵と藤十郎が白洲に引き出されて市中たらい回しの上、磔という刑を言い渡されて話は終わる。
肝心の場面は一つも描かず、その前後のみを描いて想像させる、こんな演出があるのね。
明治18年に初演された本作は、牢内の様子が鮮明に描かれたことで大評判になったそうですが、いや牢のシーン退屈だし、長すぎるし。
という訳で、昨夜は疑問符だらけの舞台でした。
私は青磁色のベースに白い小花をあしらった訪問着。
これも古いものですが数年前に見て、みずみずしい初夏のワクワクした気分を何と見事に表してくれるのだろうと感動して、以来着物を着始めたのでした。
歌舞伎の演目の方はあれぇ?だったのですね。ちょっと残念でしたね。
私はからきしだめですが。
和服で歌舞伎座とは定番で素晴らしいです。
名古屋にはいつ来るか分かりませんが、見に行く
元気はありません。
すてきな着物ですね。
初心者なりに楽しんで来ましたが
今回は疑問符だらけとなりました。
お詳しい人に解説して頂きたいところです。
格の高い悪役なんですってね。
歌舞伎の格の話をされると
もうお手上げです。
歌舞伎座も今は着物姿、本当に少ないです。
一等席であっても数える位です。
明日の法事の為に今、帰省しています。
伽羅先代萩~?????の所が多かった様で…(笑)
私の分かる範囲ですが…
元々頼兼の跡を継いだ鶴千代の乳母政岡は幼君を家中の逆臣方から身辺を守っているという背景があります。
毒饅頭で千松を殺した栄午前は何故あんなに平然としているのか?
逆臣方に加担する管領・山名宗全の奥方・栄御前
は持参した毒菓子を我が子千松が食べなぶり殺しにされたのに政岡は表情を変えずに鶴千代を守護した
様子を見た栄御前は鶴千代・千松が取り替え子であると思い込み政岡に弾正一味の連判の巻物を預ける。
八汐は何故いたいけな子供を嬲り殺しにしたのか?
上記の逆臣の張本人が仁木弾正でその妹が八汐
八汐は毒害の発覚を恐れ千松ののどに懐剣を突き立てなぶり殺しにした様です。因みに八汐は立役の方
が演じられるます。政岡も!
仁木弾正は妖術使い~巻物をくわえて逃げたネズミに姿を変えていて巻物を懐にしまうと不敵な笑みを浮かべて去っていく
以前伊達の十役と言う演目で政岡・仁木弾正他
十役を四代目猿之助さんがなさったのを観たんですが…
早変わりアリだったので今回よりもっとスピーディ
だった様な気がしました。
歌舞伎座ホントお着物の方少ないですよね。
そんな中~青磁色の涼やかなお着物での観劇
ステキです💛
>栄御前は鶴千代・千松が取り替え子であると思い込み政岡に弾正一味の連判の巻物を預ける
あああ、なるほど!
そうとなれば合点がいきます。
正岡は我が子を目の前で亡くしても泣くに泣けず、
余計に辛い立場にいたということですね。
そしてあんな小さな子を嬲り殺しにしなくてもねえ!?
やっぱり詳しい人に聞いてみるものですね。
ありがとうございます。
mikaさんも是非!
着物仲間になられる日をお待ちしています~