シェイクスピアの「リチャード三世」に着想を得たという、「花の御所始末」。
花の御所と呼ばれる室町御所で、足利義満の次男・足利義教(幸四郎)は、将軍の座を手に入れるべく計略を巡らせる。管領・畠山満家(芝翫)と手を結び、世継ぎである兄の義嗣(坂東亀蔵)が謀反を企んでいると父に嘘をつき、父を殺害してその罪を義嗣に被せる。さらには手を結んでいた満家をも殺して天下を手に入れるが、やがて自分が殺めた兄や父たちの亡霊に日夜苦しめられることになった…
歌舞伎初心者にも分かりやすい演目でした。
暴君と恐れられた足利六代将軍義教の、目的のためには手段を選ばず頂点に登り詰めていく様子、そして次第に狂気に苛まれて末路を迎えるまでがドラマチックに描かれている。
義教に手酷く虐められた若い家来(愛之助)が、あそこであんな風に復讐を果たすとは。
にしても、義教の母親や妹・入江を演じるのは、当然女形。
高齢の御台はともかく、恋に悩む若い妹を熟年男性(雀右衛門)が演じるのは、歌舞伎を見慣れない者にとっては、どうにも不自然に感じてしまう。
以前観たイギリス映画「恋におちたシェイクスピア」では、16世紀のエリザベス朝で、女人禁制のシェークスピア劇にどうしても出たい女性(グウィネス・パルトロウ)が、男装をして舞台に立つ様子が描かれていました。
しかしイギリスでは17世紀後半に、女性の参加が解禁されたのだそうです。
日本の歌舞伎は、未来永劫変わらないのかしら?
幕間に、お食事処「花篭(はなかご)」でランチ。
これが本当の幕の内弁当。
デザートの苺杏仁豆腐には、隈取顔がついた小さなクッキーがついていました。
歌舞伎に着物仲間と着物で行くつもりでしたが、朝から雨で断念。
銀座の壹眞珈琲店のレモンケーキとコーヒーとお喋りで、雨の恨みを晴らしましたとさ。
その後は名古屋の御園座ばかりです。
岐阜でも最近は文化センターでも歌舞伎が見られる
ことからそちらばかりです。
出し物は似たようなテーマですが、夫が趣味ですので
つきあいます。
でも、歌舞伎座でないと雰囲気は味わえないです。
足利義教はサディスティックな性格の怖い将軍だったって、うちのチット(歴女)にきいていますが、そいつがふくしゅう(復讐)されるストーリーは、スカッとしそうです☼
この演目は見てみたいとチットも思うと思います🐻💛
(ちなみに、昔坂田藤十郎がおじいちゃんなのに17歳の役を演じているのを見て、うちのチット「なんで誰もやめたほうが良いって言わないの!?言えないの!??」ってすごい文句を言っていました⚠
zooeyさまの歌舞伎座お着物姿、すっごく見たかったなあ~✨
地下鉄の駅から直結ですので着物を着ようか迷ったのですが、
朝からザーザー降りでしたので。
でも文化センターにしろ、近くで観られるというのはいいことですね。
恋に悩む若い女性を演じた雀右衛門は、御年67歳。
>「なんで誰もやめたほうが良いって言わないの!?言えないの!??」
私もそう思ったのですが、歌舞伎に詳しい人によると
歌舞伎の役は年齢に応じて順々に上の代の方から受け継いでいくものなのですって。
伝統芸能は難しいですねえ!?
あ、私の着物姿は、刺身のツマ、洋食のパセリみたいなものですから…💦
私今月は忙しくて行かれなかったんです。
幸四郎さんの義教観たかったんですが…
恋に悩む若い妹を熟年男性(雀右衛門)(笑)
年齢問題は…賛否両論ですよね。
歳を感じさせない芸の力…とも思いますが
実際は…やっぱり若い方が若いお役を演ると
可愛いしきれいなんですよね。
遠目で見ても…辛い…っての正直ありますからね。
幸四郎の義教はさすがでしたよ。
熟練の雀右衛門、67歳…
女らしい所作などはさすがと思いましたが
いかんせん、席が近すぎて💦
私はしょっちゅう映画を観ているものですから、つい比べてしまいます。
銀幕だったらこの舞台転換はないなとか、この俳優にこの役はないな、とかね。
伝統芸能というものは難しいものですね。