Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」

2019年01月06日 | 


書店でこの表紙に惹かれ、購入しました。
”何者かに背中を押されたかのように2016年夏、ひとりキューバへと旅立った。
慣れない葉巻をくわえ、芸人としてカストロの演説に想いを馳せる”
という帯の文句にも、魅力を感じました。
第3回斎藤茂太賞を受賞。

資本主義の東京での生活に疲れた著者は、広告や競争のないというキューバへと。
しかし…
「格差も競争もない明るい社会」などある訳もなく、
貧しいながらもコネ社会の社会主義国の現実に驚くばかり。
大体一人旅とはいっても、4日間のうち3日間まで知り合いに頼んで案内してもらっている。
本当に一人で廻ったのは最後の一日、
ハバナからバスで30分のサンタマリア・ビーチに行ったというだけ。



表題に心惹かれたのは、私も以前、表参道のセレブ犬と、
インドやエジプトや東南アジアで痩せこけた野良犬を見て、感じる所があったからです。
これが2012年12月に私が撮った表参道の犬。
下は昨秋行ったエジプトの野良犬。
写真では分かりにくいが、汚れて痩せこけています。
発展途上国に行くと、結構な数の野良犬がそこら中にいるのです。
痩せて汚れ、怪我をして血を流していたり、その死骸を見ることも。
それを見て、若林氏は何を感じたのか?と、興味を持ったのでした。



”カバーニャ要塞内ではよく野良犬を見かけた。
野良犬たちは、通りすがりの観光客に媚びてエサを貰っていた。
東京で見る、しっかりとリードにつながれた、毛がホワホワの、サングラスとファーで
自分をごまかしているようなブスの飼い主に、甘えて尻尾を振っているような犬よりよっぽどかわいく見えた。
なぜだろう?(中略)
あの犬は手厚い庇護を受けていない。観光客に取り入って餌を貰っている。
そして、少し汚れている。だけれども、自由だ。
誰かに飼い慣らされるより自由と貧しさを選んでいた。
ぼくの幻想だろうか?それとも、キューバだろうか?”(原文のまま)



これで本が出せて、ベストセラーになるって、芸能人っていいなあ…
ただ、一人称の「ぼく」で語っていた本文の終わりがけに、突然会話文が現れます。
誰と語っているのだろう?と訝しみながら読んでいくと
最終章でその答えが分かります。
そこには、近年亡くなられたという父上への愛情が溢れています。
これにはやられました。

「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」 https://tinyurl.com/yb6xplbn

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His Master's Voice

2019年01月05日 | 社会


横浜駅の構内で、懐かしい画像を見かけました。
「Nipper Goods Official shop」
あのニッパー君の小物店のポスターであるらしい。

折しもこの年末、英国HMVが経営破綻したと聞いて驚いたばかり。
昔ロンドンに行った時、オックスフォード・ストリートの巨大なHMVのCDショップに驚いたものですが
近年はネット配信に押され、経営が成り立たなくなったようです。
HMVは「His Master's Voice」(御主人様の声)の略。
この絵にモデルがいるという話は知っていましたが、その詳細を最近、知ったのでした。



この原画は、1889年にイギリスの画家フランシス・バラウドによって画かれたのだそうです。
フランシスの兄マーク・バラウドの愛犬ニッパーは、マークの死後フランシスに引き取られたが、
ある日、蓄音機から流れるかつてのご主人の声に聴き入ったのですと。
そのニッパーの姿に心打たれたフランシスがこの絵を描き、「His Master's Voice」と命名。
その後、蓄音機の会社ベルリーナ・グラモフォン社の商標として登録され、その小売部門がHMVを店名に。
日本では「日本ビクター」もこれをロゴマークとして使用、私は長らく「ビクターの犬」だと思っていました。
その日本ビクター、最近あんまり聞かないと思ったら、2011年株式会社ケンウッドと経営統合したのですって。

HMV渋谷店は2010年に一旦閉店した後、近年また開業。
今も元気に営業しているように見えますが…
この先どうなるのかな?
何にしても亡き飼主の声に耳を傾ける犬の姿は、愛犬家には堪りません。

ビクターマークの由来 http://www.victor.jp/nipper.html

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あけまして

2019年01月04日 | お出かけ
おめでとうございます

お正月は息子たちが帰って来て、賑やかに過ごしました。
一番喜んだのは、タロウであったかもしれません。
尻尾を振りまくり、喜び勇んで兄ちゃんたちの間を右往左往。
いつまでたっても人間の子どもの2歳児のレベルです。

彼らが帰ってしまい、昨日は横浜の温泉「スパ・イアス」に行って来ました。
源泉かけ流しの天然温泉、岩盤浴、サウナ、リラクゼーションスペース、
スパトリートメント&ボディケアなど、身体に気持ち良いこと満載の施設。
ニフティ温泉年間ランキングで2018年、総合1位獲得したのだそうです。


(お店のHPから)

そこのサウナでのイベント「ロウリュウ」というのが面白かった。
「ロウリュウ」というのはフィンランド語なのだそうで、サウナ室の中央に
石を渦高く積み上げ、そこに水を威勢よく何度もかける。
そしてスタッフの男性が、力いっぱいバスタオルを振り回して部屋の空気をかき回し、
アロマの蒸気と熱気を通常よりもずっと強く受けられるというものです。



サウナにはスポーツクラブで年中行っていますが
熱い空気って本当に上に昇って行くのですね。
それをかき回すと、タオルで顔を包まずにいられない程の熱気が下の方に降りてくる。
気持ちよいほどに汗をかきました。
スタッフの若い男性が、やたら明るくかけ声をかけたり飛び跳ねたり。
お正月から元気を貰えて気持ちよいと思っていたのですが
お店のHPを見てみたら、「ロウリュウ」のページには10人程の若い男性の写真が。
そのスタッフの中での人気投票も行われるのですって。
そういう切り口で売っていたのかw



汗をかいて、温泉で流して、帰りに中華街で食事を。
今日から普通の生活に戻ります。
今年もよろしくお願い致します。

スパ・イアス https://spa-eas.com/

#welovegoo
コメント (12)
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