Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「グランツーリスモ」

2023年10月12日 | 映画

世界的人気を誇る日本発のプレイステーション・ゲーム「グランツーリスモ」から生まれた実話を、ハリウッドで映画化したレーシングアクション映画。
ヤン(アーチー・マデクウィ)は英国ウエールズに住む若者で、大学を中退し、衣料品店でバイトしながら自分の部屋で「グランツーリスモ」に夢中になっている。元プロサッカー選手の父親は、そんな息子を苦々しく思っている。
2008年、日産とプレステによって、ゲームのトッププレイヤーを世界中から選抜し「本物のプロレーサー」を育成するドライバー発掘プログラム「GTアカデミー」が造られた。そこに選ばれたヤンは、本物のレーサーを目指して、過酷な訓練に耐えていく…



いや、面白かった。
車に特に興味のない私は、カーレースの映画というと、『栄光のル・マン』『ラッシュ プライドと友情』
『フォードvsフェラーリ』くらいしか観ていませんが、それらに劣らない。
プレステのゲーマーが実際のル・マンで入賞するなんてそんなことがある訳がないと思いますが、これが実話だというのですから。
ゲームオタクで人生の目的を見失っている若者ヤンを、プレイヤーの才能と可能性を信じて「GTアカデミー」を立ち上げたダニー(オーランド・ブルーム)、ゲーマーが活躍できる訳がないと考えながらも指導を引き受けた元一流レーサーのジャック(デビッド・ハーバー)たちが鍛え上げて行く。その過程と結果が、観る人の気持ちを限りなくポジティブにしてくれるのです。



それにこの映画は、日産とプレステが舞台であるだけあって、とても良い意味で日本が関わってくる。
ゲームオタクであったヤンが憧れていた場所は東京であったし、ポリフォニー・デジタル(東京に本社を置くゲームソフトの開発会社)にヤンは契約に行くし、日産のプライベートジェット機、レーシングスーツのかっこいいこと!
色々な意味で自信を無くしかけている日本人を、元気にしてくれる映画です。





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89歳のフュージョンの大御所

2023年10月11日 | 劇、オペラ、コンサート

そして昨夜は、リー・リトナー&デイヴ・グルーシンのライブ@ブルーノート東京。
リトナー71歳、グルーシンなんと89歳!
亡母が89歳の時のことを考えても、よくその歳で飛行機に乗ってきてくれたものだと感激してしまいます。
お喋りはもっぱらリトナーに任せて、彼は静かにキーボードに向かっていました。
アンコールがないのは残念でしたが、あのお歳では仕方ないか…


(ブルーノートの入口を入ったところ)

ジャズ・ライブには夫の付き合いで私は行くのですが、80年代の映画「恋に落ちて」のディブ・グルーシンの、あの軽やかな音楽は大好きでした。
他にも「黄昏」「グッバイガール」「 天国から来たチャンピオン」など、好きな曲は山ほど。
「卒業」も歌はS&Gだけど、インストゥルメンタルは彼だったのですよね。
映画の音楽に限らず、他にも好きな曲が色々あるのだけど、曲名が覚えられません。



ブルーノートに行く前の腹ごしらえは、ナプレ南青山本店で。
ここは今までにも何度もご紹介していますが、かつて東京在住のイタリア人に「東京のピザレストラン」として一位に選ばれた店です。


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うすら寒かった週末

2023年10月10日 | 社会
パレスチナ自治区のイスラム組織ハマスとイスラエルの武力衝突による死者は、1600人にのぼると。
全身血だらけのイスラエル人女性が、ハマスの男たちに髪の毛を掴まれて拉致される様子をテレビニュースで見ました。
何がどうなっているのか私にはさっぱり分かりませんが、今現在、こんな酷いことが起きていることだけは分かる。
ウクライナ侵攻もちっとも終わらないし、世の中はどんどん酷い方向に向かっているのか。



ドイツ人のゲストも無事帰国し、なんだか気が抜けたこの週末。
高井戸区民センターのステンドグラス展で、知人Sanae Izawa氏の作品を観ました。
鮮やかな多色を使ったもの、青一色で仕上げたもの、どれもとても綺麗。
こういうものを見るとすぐ私は自分もやってみたくなる(できるかどうかは別として)のですが、ステンドグラスを作るには手間もお金もかかり、とても大変だという話を聞いたことがあります。
しかももし作ったとしても、トールペイントや水彩画の作品すら飾る場所がないというのに、もうスペースがない!我慢、我慢…


(右下が小野田氏の作品)

その後、六本木の国立新美術館の自由美術展に。
彫刻家の友人、小野田志津代氏が作品を出展しているので。
アメリカ人の友人に行き先を説明しようとして、
隣の「ディオール展」が長蛇の列をなしているのを横目で見ながら、こちらの会場では絵画、彫刻などをゆったりと鑑賞できます。



そして六本木交差点近くの「シチリア」で夕食を。
昭和の味が健在の、地下にひっそりとある懐かしいイタリアン食堂です。
私の学生時代からあるこのお店、確認したら昭和29年創業ですって。
コロナ禍を耐えて、よくぞ生き延びてくれました。


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予定外の猫カフェ

2023年10月08日 | 社会

本当は、動物園の後に日本庭園の後楽園、そして秋葉原に行く予定だったのです。
しかし動物園とランチに時間がかかり過ぎ、とても無理となって、秋葉原に直行。
そこに何か面白いものはないかとネットで探したら、お馴染みメイドカフェが沢山、そしてフクロウカフェがある。
ベネット君がフクロウカフェに行きたいというので、そこを目指したのです。



グーグルマップで辿り着いた小さなフクロウカフェの扉は固く閉まり、中が全く見えない。
その前に50代くらいの外国人男女が立っている。
何してるの?と聞いたら、予約が全く取れないけれど、次の客が出て来た時に、入るスペースはないかお店に聞いてみるつもりだと。彼らはスペインから来たのですって。
なんとまあ。私は以前、新宿と浅草のフクロウカフェに入ったことがあるのですが、予約なんてまったく要らず、ふらりと入ったのでした。



ドイツにはフクロウカフェも猫カフェもない、せめて猫カフェに行きたいというので、行きましたとも。
ここには予約なしで入れました。
猫カフェMOFF秋葉店には、猫が24匹いるのですって。
自販機のドリンクバー付き、1時間1650円。猫は抱き上げてはいけないが、撫でるのはOK。
我々が撫でまくったのは言うまでもない。



そして18時には、「御飯タイム」が始まりました。
沢山の猫たちがズラリと一列に並んで、お皿のカリカリを食べる様は中々壮観。
早く食べ終わった猫が、遅く食べている猫のお皿から横取りしようとするのも面白かった。



猫にもがめつい子、おっとりしている子、色々いるのねえ。
秋葉原の電気店で彼が欲しがっていたヘッドフォンもお買い上げして、帰途に着きました。


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レンタル料1億円!

2023年10月07日 | お出かけ

もう一日あるベネット君のフリー・ディ、何処に連れて行こうかと思案していたら、彼が希望したのは動物園でした。秋葉原にも行きたいというので、それならと上野動物園に。
午前中に着いて、まず向かったのはパンダ舎。

初代カンカンとランランの印象は強烈でしたが、その後のパンダの推移についてはもう不確か。
今年になってから、上野動物園で生まれたシャンシャンが中国に返され、多くのフアンが泣いたんだよねえ。
その最後の方の観覧については抽選制で、確か私もネットで応募したような。
勿論外れましたが、後で最大倍率70倍だったと聞いて、やっぱりとあきらめがついた覚えがあります。



今いるのはリーリーとシンシンで、これは中国に年間1億円(95万ドル)のレンタル料を東京都が支払っているのですって。
どんだけがめつい国なんだか。
そしてその2頭が2年前に産んだ双子が、シャオシャオとレイレイ。
この子たちもそのうち返さなくてはいけないのかしらん?



とにかく、東京都が22億円をかけて整備し、20年にオープンしたという「パンダのもり」は立派なものでした。
両親パンダと双子パンダの住舎は分けられており、どちらも広々としている。
30分程列に並んで、観られるのは2ヶ所で1分間ずつ。
双子の片割れは、藪の後ろでモリモリと笹を食べておりました。
やっぱり可愛い…



動物園を歩き回った後、上野公園内の韻松亭で遅いランチを。
窓からの緑を眺めながら、ゆっくり頂きました。


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ロストキング

2023年10月05日 | 映画

フィリッパは、筋痛性脳脊髄炎(ME)という持病に悩まされながらも、別居中の夫ジョンと息子を育てながら仕事に励む、ごく普通の主婦。
ある日、舞台「リチャード三世」を観て、シェイクスピアの戯曲の中のリチャード三世像に疑問を持つようになる。彼は遺骨も発見されていない、その性格は必要以上に邪悪に描かれているのではないかと。
そしてコツコツと研究を重ね、専門家からバカにされながらも彼の真の姿を探し求め、遂に500年間分からなかった彼の遺骨を発見するという、実話を基にしたお話。



職場で正当に評価されないという不満を持っていたフィリッパは、やはり歴史的に正当に評価されていないリチャード三世に、共感を感じたのかもしれません。
そして只の主婦である彼女が地道に研究を重ね、クラウドファンディングを起こし、遂にリチャード三世の遺骨探しという一大プロジェクトを立ち上げる。



最初は彼女を散々バカにしていたレスター大学の関係者が、遺骨が見つかった途端に自分たちの手柄のように吹聴するのは、つい最近終わった日本の朝ドラでも見たような構図。
でもこうした映画ができたということが、彼女の偉業が認められたことを表しているのね。
フィリッパがリチャードの幻影と度々会話するシーンはちょっと不思議でしたが、あれは彼女とリチャードとの感情的なつながりを表していたのか。
彼女の夫ジョン、最初は彼女の敵なんだか味方なんだかよく分からず戸惑いましたが、飄々としたなんとも面白いキャラを演じていました。

「ロストキング」公式HP 

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増上寺の今

2023年10月03日 | 社会

私がベネット君を案内した10月1日日曜日は、「都民の日」だったのでした。
この日は都立の動物園や博物館、後楽園や六義園などの庭園が無料になるのです。
随分前ですが、この日に上野動物園に入るのに2時間並んだという話を聞いたことがあります。
となったら極力、無料の場所を避けるしかない。



という訳で彼と相談した結果、根津美術館の後、増上寺に行ったのでした。
歴史的な価値があるところに行きたいということで選んだのです。しかしここ、お寺自体は開山600年と古いのですが、何度も焼け落ちてしまったのですね。その度に再建されたものの、昭和20年の東京大空襲で徹底的に焼けてしまったと。なので今ある建物は、戦後に建てられたもの。私は何度も訪れているのに、気が付かなかったのでした。(それを思うと、1300年も建っている法隆寺はつくづく凄いねえ)

ションボリしている私に、いやドイツだって散々焼け落ちたのだからと慰めてくれました。
戦後生まれとはいえ堂々とした本殿と、東京タワーとのコラボはやはり面白いみたい。
ここにも大勢の外国人観光客が訪れていました。



徳川家の菩提寺であるこちらには徳川将軍家墓所があり、千躰子育地蔵尊もあります。
これは沢山並ぶ小さなお地蔵さんで、子供の健康と成長を願って安置されたのだそうです。
沢山の色とりどりの風車が、カラカラと回っていました。




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ミュンスターからのお客

2023年10月02日 | 社会
(ミュンスター城 Wikiより)

ミュンスターと聞いても、地理に疎い私はまったくピンと来なかったのですが、ドイツの北西部にあり、17世紀の宗教戦争の際のヴェストファーレン条約が締結された場所なのだそうです。
その街から来た22歳の大学生、ベネット君を迎えています。


昨日の日曜日、何処に行きたい?と聞いたら、高層ビルや近代的な都心にはあまり興味がない、歴史的な所や自然が感じられる所がよいと。
それならと思って提案した、上野や浅草、皇居や明治神宮にはもう行ったと。
結局、根津美術館と増上寺に行って来ました。



根津美術館では「甲冑・刀・刀装具」展を開催中。
実業家・光村利藻氏の3千点に及ぶコレクションを、根津嘉一郎氏が一括購入したのだそうです。
薄暗い中に、物々しい鎧カブト、日本刀がズラリと並んでいるのは中々の迫力なのですが、悲しいかなこうしたものに関する知識がまったくない。
ベネット君から、刀の付け根に刻んである文字は何を表しているのかと聞かれても、説明文には書いてないし、さっぱり分からない。


隣にいた同世代の男性が、こうしたもののオタクらしく、連れの女性に詳しく解説している。
勇気を出してその人に聞いてみたら、丁寧に教えてくれました。
刀を造った人、あるいはその刀の発注者の名前なのだそうです。
その男性、それ以外にも詳細に説明して下さって、ありがたく拝聴しました。
例えば会場に並んでいるキラキラと輝く日本刀、これは本当はとーっても錆びやすいのですって。
空気中に含まれる水分だけでも錆びるほどなのに、千年もこうして美しく保存できているのは、丁子油で丁寧に丁寧に手入れしてあるからなのだそうです。
蘊蓄を色々披露して下さって、それを私からベネット君に英語でなんとか伝える。
日頃車オタクの連中と親しくしている甲斐があったかしらん?



根津美術館の庭は、回遊式の日本庭園。
紅葉にはまだ早く、カキツバタやツツジや藤の花も勿論なく、緑一色の庭園でしたが、beautiful enough!とあちこちの写真を撮っていました。


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