2011年7月15日
広瀬隆氏&明石昇二郎 刑事告発 記者会見
広瀬隆氏の会見部分を書き出しました。
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Video streaming by Ustream03:30~
はじめまして広瀬です
明石さんと私が今回の福島原発事故につきまして
二つの刑事告発をしました
告発の詳細についてはのちほど明石さんから詳しく
手順等、今どういう状況にあるのかお話しいただきますが
わたしの方からですね
刑事告発という事はそもそも、
私達はこれは犯罪であるという事を断定して行った行為ですので
その根拠をですね。
ここにお集まりの皆さんはご存知と思いますけれど
事故の7月15日現在の深刻さの現状の話しをします
わたしは今月の2日と3日
福島のいわき市と福島市と郡山市で「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の方々にまねかれまして
講演会というか、放射能の学習会をしました
そこで。わたしも今まで口に出さなかったことをお話ししてきたんですが
それは何故かというと、ご存知かもしれませんが
今福島県民が非常に危険な状態で放置されて
そこに、わたしにいわせれば、縛り付けられているような状態で
いったい誰が縛り付けられたかが今日の告発の最大なポイントになります
それからもちろん、事故を起こして放射能を放出させた責任者
東電をはじめですね。そういう人たちについてのことで
皆さんご存じのとおり3月11日に大地震が起こって
事故がその日から始まりまして
その20日から長崎大学の山下俊一なる人物を
放射線健康リスク管理アドバイザーに迎えて、
翌日から安全宣言のキャンペーンを始めて
4月に入りまして広島大学の神谷研二
長崎大学の高村 昇も同じアドバイザーになって
この3人が揃って「100ミリシーベルト以下であれば安全だ」と繰り返して
児童の被ばくを強要させてきた
このことで、全国から彼らは批判を浴びているんですけれど
「それは犯罪ではないんだろうか」ということをはっきりさせたいんです
それは、この被ばくの問題は多くの方がご存じなんです
まず、基本的なことを言いますと
福島県内の公式な調査によると、調査対象になった小中学校の75%。
つまり、4校に3校がいわゆる「放射線管理区域」
これは、原発内の労働者が働く条件であって
そこに子どもがいると言う事を安全であると論じて
30万人の子ども達、児童、学童たちが福島県内で今生活していること自体が
私にとって信じられない程、異常な危険な状態な訳です
というのは、放射線業務従事者と呼ばれる人たちは
保安員の公表した数値で、2008年度の一覧表が出ています
北海道泊原発から九州玄海原発まで全部出ていますが
これをトリミングして拡大するとこうなります
これは、今安全だ安全だと言っている20ミリシーベルト大丈夫であると言っている
その20ミリシーベルトを超える人はこの、非常に危険な労働者の中で0なんですね
で、殆どの人がここにあるように5ミリシーベルト以下なんです
翌2009年度でも5ミリシーベルトが圧倒的に、94%を占めて
20ミリシーベルト以上は0%とかいてあるとおり、いない。
ところが、山下達はこの「20ミリシーベルトで子どもたちは大丈夫」であるということを
ずーっと福島県内講演して歩いてまわっている
そのためにお母さんたちお父さんたちは、ともかく安全というよりは、安心したいものですから
彼らの言葉を信じて、今もって学童疎開はしないという状態が続いているわけです
これは、非常に深刻な被ばくを今、強要しているわけです
というのは今言ったように
原発労働者、白血病の労災基準の認定が、もう、年間5ミリシーベルト
つまり、5ミリで白血病になるという事を国が認めているわけですね
しかも、この福島県内の子ども達は
12日に1号機が爆発して以来大量の放射能が出ました
それは後から説明しますが
立て続けに4機が爆発を起こしたとてつもない量の放射能が出た時
避難させられる訳でもない、ヨウド剤飲まされるでもなく。ですね
大変な被ばくをした。
そういうのもこの数値に入っていないという状況なんです
その後5月の下旬になりまして
被ばく量を 全国から非難されて年間1ミリシーベルト以下にするということを
ま、「目標にする」と言ったんですが
私に言わせればそんなのあんまり意味のないことで
汚染状態は何も変わっていないんですね
ですからわたしも孫を西日本に避難させた人間で
私自身は東京ですけれど、
けれど、この福島県内の子ども達の事を考えると心配でなりません
もう、一刻も早くですね。
特に若い女性も含めまして県内から非難しなければいけないということを訴えてきました
一般にですね、津波が来たら高台に逃げろとみんないうわけですが
今、そういう事を誰も言わない状態で子どもたちがあそこに生活しているという
私は日本の今の国の状態は
1986年にソ連がチェルノブイリの事故を興した時よりもっとひどいと思っています
もっと深刻であって、
これは国民全体が犯している罪ではないかとさえ思う位
大変なことが今起こっていると思います
何が起こるかという事を今からお話ししたいんですけれど
わたしは彼らを悪党と呼びますけれど
はっきり呼びますけれど
これは絶対に許すつもりはありません
実は事故が起こった時からずっと思っていた事ですが
裁判という大変な動力と時間をかけることが出来ないので明石さんと相談しまして
明石さんが刑事告発ならできるということで 今回踏み切ったのですが
きっかけになりましたのは、明石さんと対談した本が、丁度今日発売の本で
こういう本をですね証拠資料としまして
もちろんこれだけでは足りる資料ではないのですが
後でみなさんにも色々この告発について呼びかけをしたいと思いますけれど
当面一つの狩猟は山下俊一、神谷研二、高村昇だけでなく
文部科学大臣の高木義明ですね
彼らがこういう被ばく基準を決めてきたことに対して
しかもそれが「安全である」という事を
とんでもないことを言ってきたことに対して
重大なる人道的犯罪で、「業務上過失致傷罪」ということで刑事告発しました
もう一つは事故そのものをおこした人間達ですね
これはもう、皆さんご存じのとおり
ずっとマスメディアで批判を浴びてきた原子力委員会委員長の斑目春樹たちですね
あの連中たちだけでなくもちろん東京電力の勝俣会長、それから前社長の清水社長
それから、前委員長たちも、歴代もみんなこの事故の責任者であります
あるいは、それに対して全部Goサインを出してきたのが原子力安全保安員です
彼らはこの膨大な数の人間を、今度は今回の事故で死者も出ておりますので
「過失致死傷」死が入ります。この場合。
これで、刑事告発をいたしました。
私が何で学童疎開を呼び掛けるか、
みなさんは、いま、学童疎開が行われてないのでその必要があるのかと思われるかもしれませんが
これは、本当にですね
この刑事告発よりも先に皆さんに一刻も早く知っていただきたいことがあります
それは
3月11日に地震があって事故が起こりまして
月末にヨーロッパ議会の中で設立されましたヨーロッパ放射線リスク委員会というのがあります
このECRRは非常に信頼性が高い
わたしは事故直後から彼らが福島の人達に警告を出している事故経過などもずっと読んできました
非常に正確にこの事故の深刻さを日本人以上に理解して
我々に事故の真相を教えてくれた人達です
そういう意味で信頼できるということをあらかじめ申し上げておきます
この人達はヨーロッパ議会です。そのもっとも信頼できる組織なんですが
恐い事に30日にがん患者の増加数を発表しました
ポイントだけを言いますと
福島第一原発から100キロ圏内ではおよそ今後50年間で約20万人の人が癌になると
そして、そのうちの半数10万人ぐらいが今後10年間に発症すると
さらに範囲を広げて200キロ圏内になりますと
その数はやはり22万人位で、そのうち10年以内に12万人位の人ががんを発症すると
地図の上で示すとこうなります
ここが福島県。茨城県の北部まで含める
ただしこの地図は円はあまり意味がないと思う
実際には、年齢層などを含めていろんな計算がありますけれど、15:57(資料画面)
ともかく、この人達の推定では100キロ圏内の小さな円の中で
10年以内に10万人以上が癌を発症すると
それから外側の200K県内ですと12万人ぐらいの人が癌になるという事を推定していますが
この報告書によると日本政府が意図しているICRP国際放射線防護委員会が出している
いわゆる被ばく限度量を決めているこの組織に対して痛烈な批判を加えております
ここが一番大事なところになりますが
要するに内部被曝を考慮しないで計算を出している
これは日本政府もこのICRPにそって、みんなしたがって基準なんかを決めていく訳ですが
ECRRの人達はヨーロッパ議会の人達は内部被曝をきちっと計算しているわけです
それでも、今回の資料の地図は、「地上からの汚染だけに基づくものである」という事を言っています
わたしはこのレポートを見るまでは皆さんに話さなかったんですが
全部読みまして非常に信憑性が高いとみております
ここにあるように、ECRRの予測ですが
地上からの汚染だけに基づいてこれだけ大変ながん患者の予測が出ているわけです
ということは
先程の地図は地上からの汚染だけに基づいていますが
実際には放射能に汚染された、こちらの方が深刻で・・食品ですね
それから飲料水、それから特に大変な粉じんを体に取り込む
こういうことを加味していきますと
この数字は跳ね上がるはずなんですね
今こういう状態です
だから、今ニュースで流れています肉牛の問題ですが
ついこの間別冊宝島が、私はまさにこの通りだと思います
これは皆さんにぜひ読んでいただきたいんですが
福島県産の被ばく食品の問題がどこに流通しているかという事が
非常に詳しくフリーのジャーナリストの方たちが調べてくれています
つまり、これを読みますと
私が今回福島に行って聞いてきたこととみんな符号する訳ですけど
大変なことが起こっているんです
今回の肉牛の問題なんか氷山のまた氷山の一角にすぎないんですね
これは、みなさん、これからは本当に真剣に食品の流通をいたるところで追いかけていただいて
子ども達の口に入る汚染食品を減らしていただく努力をしていただきたいと思いますけど
今のようなレポートが出されまして
ドイツではこの4月15日時点でメルケル首相が完全に原発を全廃の方に舵を切った
もともとドイツは国民の7割ぐらいが原子力反対の人達でしたから
政治がここで動かざるおえないということで
メルケルも「本当に震えあがった」と言っていますがそういう状況で
そして、ドイツだけじゃなくスイス、イタリアも次々原発全廃の方向に向かって
それで私はもっと驚いたんですが
原発大国フランスでさえ77%もの人々が原発反対になってきているということで
何故かというと根拠が実は今申し上げたECRRの報告書にあるわけです
で、この大事な報告書を読んでいないのは
実を言うと日本の国民だけなのです
私達当事者が一番知らないで、町に出ると皆さん平気で生活している訳で
私が町に出ると自分の頭がおかしいんじゃないかと逆に思うぐらいですね
何も起こってない
テレビを見ても何も起こってないという状況です
その深刻さの意味を数字で説明させていただきます
6月6日に保安員が、保安員は日本で言うと刑事の係です
それから、東京電力は泥棒ですが
刑事と泥棒が組んでIAEAに報告書を出しました
とんでもない内容の、ウソの事故シュミレーションなんですけれど
ここに出ました数値をみなさんしっかり頭に入れていただきたいと思うんです
第一原発から出た放出量は77万テラベクレル。
この数値を聞いても普通の人間には何にも意味が分かりませんので
ちょっと解説させていただきますが
テラという単位は1兆を意味します
ですから、77万テラベクレルという事は、ここに丸が4つ付いて
1兆に万が付くわけです
要するに丸が16個付くという単位になります
簡単にベクレルの意味をお話ししておきますと
放射能が持っている放射能事態の強さはキュリー、あるいはベクレルという単位で測られます
1キュリーは370億ベクレルです
出る放射線の強さはレントゲンで測り
これはですね、生物、人間、私達が使っているのがシーベルトという単位ですね
さらにこれが体内のどういう臓器に吸収されたかによってグレイ等を使いますが
この意味はですね
1986年の4月26日に起こりましたソ連のチェルノブイリの原発事故の汚染地図を見れば
どれほど深刻なことが日本で起こっているかが分かりますので説明しますと
チェルノブイリ原発事故が起こりまして、その原発がここにあります
この蝶々のような形のマークがセシウム137
事故が起こった後で測定しましたのでセシウム137が高濃度で分布しているのを住民の方が測定した
非常に正確な分布図なんです
このピンクの外側の地帯が飲食と生活の禁止された区域
そこでは生きてはいけません。水を飲んではいけません。食べてはいけません。という
この蝶々の形が危険地帯です
赤くなるともっと高くなって1平方キロ当たりの濃度は大変な濃度なんです
では、これはどういう意味を持っているのか
先程の77万テラベクレルはどういう事なのかといいますと
京都大学の今中哲二先生がご存知の大汚染した福島県の飯館村に入って調査をされた数値を見て
わたしはたまげました。
今中先生もたまげていましたが、
1平方メートル当たり148万ベクレルなんです
これ、先ほど申し上げました1キュリー370億ベクレルでみなさん計算すれば分かると思いますが
1平方キロあたり40キュリーの、つまりこの地図の超高濃度のこの真っ赤なところですね
それの2倍を超える。
さらに、1平方キロ当たりに換算すると88キュリーにもなる。こういう状態だと言うんですね
で、全体の量を先程の保安員の数字、丸が16個付く数値をですね
福島県の面積で割ってみてください
福島県の面積は13781平方キロメートル
単純計算しますと1平方キロメートル当たり1510なんです
いま、40キュリー以上でとてつもないと申し上げましたけれど、
そして大変なことが起こっています
この地帯で、実際に
40キュリー超えたら大変なことになるのです
ともかく、1キュリーあっただけでですね、私は医療関係に携わってきましたが
1キュリーというのはとてつもない放射能なんですが
だから1平方キロメートルに会って
1平方キロメートルって1キロ四方ですよ
その広大な範囲にあっても生活できない程の濃度なんですが
これは、福島県だけで割りましたら1510になるわけです
だけど、この数値は高すぎると私は思います
というのは、かなり太平洋側にも流れてくれたでしょう
あるいは福島県外にも流れてくれているでしょう
そういうことでこれを10分の1
つまり1割だけにすぎないというふうに考えても151キュリーなんです
これが今福島県内の汚染の現状だという事を
分布はまた、後の問題になりますけど
今現在そういう状況が日本全土に広がっていく汚染の深刻さだという事です
はっきり言いますとこれは福島県だけの問題ではありません
とてつもないことが今起こっています
だから、それを私達が知らないで今生活しているだけなんですね
これは慶応大学の藤田祐幸さんが作った資料です
小中学校のモニタリングの地図で
これで言いますと、今もう・・皆さんに怒られてしまうんで止めますけど
本当はあと30分ほど欲しいんですが止めますけど
私が一番心配しているのは子どもたちなんです
我々老人はもうどうでもいいんですけど
この藤田先生が作ってくれた単位の数値は
二桁取ると丁度いいくらいの、幼児で言いますと
飯館村は幼児の被ばく限度のだいたい1000倍の濃度になります
ここに、かなりの期間、飯館村の村民はずっとここに止め置かれてきた
そういう事をさせたのが、
山下や神谷や高村達、あるいは文部科学大臣の高木達だという事を申し上げたいんです
残念ながら、もう時間がないと思いますので
明石さんにバトンを渡して
なぜ、この刑事告発という形をとったか
どういう手順なのかを具体的にお話ししていただきます
この後の事は資料に書いて配っておきましたので
みなさん、是非読んで下さい
これで私の説明を終わります
28:20~明石氏(ほとんど本の説明)~36:05
33:06
広瀬氏:
ちょっといいですか?二つだけ簡単にいいですか?
あの、目的というのは
先程の被ばくを食い止めたいという事と
もう一つは、告発したのは東京電力を中心にしていますが
日本全国の原発を運転している電力会社の幹部の人達に対してですね
「こういう事故を起こせば刑事告発で犯罪人として問われる」という事も訴えたいという事
それからもう一つは
明石さんと私がこの告発をしただけでなく
これは、日本全国の人がですね、同じように告発をしていただきたいというおもいをこめてやりましたので
この会場にいらっしゃる方を含めまして
みなさん同じようにこれは罪であると、思わない人はいないと思うんですが、
同じように告発をしていただきたい
そういうことです
37:15~質疑応答
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私達を代表して刑事告発をして下さることに感謝いたします。
広瀬隆氏の話しはまったくもって私がいつも感じていたことで
このように告発でもしない限り法律的に何のおとがめもないのだろうと感じました。
でも、なんか・・・
明石氏の話しで当日発売の本の宣伝のように聞こえてしまうところがとても残念です
勇気ある活動の意味が薄れていくようで、後半の内容(明石市の話し)を聞いていて少しがっかりしました。
今回の会見に関してのニュースの記事があるかと探してみましたが
ネット上では見付けられませんでした。その事も残念です
明石氏は自分の本のことばかり話している><;
せっかくの会見なのにやはり、残念です。
広瀬氏は組んだ相手を間違えちゃった??みたいに感じちゃったけど・・・(個人的感想です)
わたしは、明石昇二郎さんという人のことを全く知らないので
これから、どのような方なのか勉強していきたいと思っています。
<参考資料>
告発状「東電用」告発状「学者用」続きー
広瀬隆氏刑事告発質疑応答(広瀬氏の部分一部書き出し)