徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

イタリア鉄道事情

2006年11月16日 10時06分47秒 | イタリア旅行記

今、検定と言うのが、流行っているらしいです。
パソコンの検定や語学の検定は以前からありましたが、最近は、世界遺産検定、京都検定など、ご当地検定も増えているようです。

  
 今日の絵は、ベネチュア です。 F10号

時刻表検定は、今年で12回と言う事で、12年前から全国で実施されています。
検定の種類は、第1種・第2種の2種類です。
第1種は、時刻表を日常的に業務に利用している人や趣味として高い水準で時刻表を愛読している人が対象です。 ここには、鉄道マンは勿論、旅行会社などこれが職業に繋がる人が、多く会社での資格認定にもなっているようです。

第2種は、第1種より比較的簡単で鉄道フアンの初心者クラスで、点数によっては3級~5級が認定されています。

一見数字の羅列に見える時刻表ですが、鉄道フアンにとっては、列車の発着時刻ばかりでなく、どの列車がどのホームに到着するのか、どの列車とどの列車がどこですれ違うかなど、様々な情報が織り込まれているの”ドラマ”なのです。

松本清張の「点と線」や西村京太郎のトラベルミステリーなどは、列車の発着を犯罪トリックに使った小説やTVドラマ化されて、人気が高いのは、潜在的な時刻表フアンがそれだけいると言うことなのでしょう。

しかし、この時刻表でのトリックが成立するのも、日本の鉄道が時刻通りに運行されるから、成立することなのです。
                 

イタリアの鉄道事情では、発着時刻の10分や15分の遅延は日常茶飯だそうです。

  
   ミラノ駅 構内                ユーロスター

発車のベルもなく、いつの間にか発車して、車内放送も何を言っているのか分かりません。イタリア語だからではなく、声が低いのです。
イタリア鉄道自慢のユーロスターでもこの有様です。

駅構内には、改札がありません。 構内には、自動車や荷車が行き交い、写真などを撮っていれば危うく衝突されます。
キップは、車内で検札に来ますが、この時にキップを買うことも出来ます。
と言う事は、どこから乗ったのか分からず、検札に来なければただ乗りも可能です。

実に”いいかげん”です。 日本では、考えられません。
これは、何もイタリアだけではなく、日本以外の鉄道は、どこもほぼ同じようだそうです。