東京タワーというと、昭和30年代の東京のシンボルであり、関西人にして、憧れとジェラシーでもありました。
東京タワーという映画や小説でも、一種の心のより所であった時代を描いています。
その東京タワーも今の時勢に合わず、新しく「新東京タワー」の構想が発表され、2011年には、竣工するというこです。
新東京タワーの構成図
断面の下方は三角形で、上に行くほど丸くなります。
関西では、あまり話題に昇らなかったのですが、昨年から候補地の誘致合戦が盛んに行われて、第1候補に「墨田台東エリア」、第2候補に「さいたま新都心」が上げられていましたが、今年の3月31日に「墨田台東エリア」に決まっていたそうです。
その「新東京タワー」のデザインが昨日、発表されました。
それに寄りますと、建設予定地は、墨田区押上1丁目(東武伊勢崎線業平橋駅前)の6.4haの用地に、高さ610mとなり、これは電波塔としては世界一になるそうです。(川を隔てて浅草寺があります)
今まではカナダのトロントにあるCNタワーの553mを抜くというものです。
なぜ、このように高い電波塔が必要になったのでしょうか?
2011年7月に、現在のアナログテレビ放送を終了し、地上デジタル放送への切り替えるの合わせて完成させるもので、携帯電話などの移動体向けサービスである「ワンセグ」放送を受信可能なエリアを増やすために、ビル陰を小さくするため等と説明されています。
今の東京タワーの高さ333mでは、不十分と言うことです。
新タワー建設には、東武鉄道が100%出資の子会社「新東京タワー株式会社」を設立し、放送業者が賃貸料を払い、この賃貸料収入と観光客の入場料収入で経営を行います。
ちなみに、現在の東京タワーの年間入場者数は270万人で、これと同程度の入場者数を見込み30年でペイ出来ると試算しています。