一般的には主要国首脳会議の通称をサミットと呼びます。
が、本来の英語の意味は頂上や頂点です。
来年は北海道の同爺湖湖畔が舞台となります。
サミット会場となるホテル 洞爺湖が見渡せるホテルのロビー
年1回、日本、アメリカなどの8ヶ国の首脳が集まり、経済、社会問題を中心に国際的な課題について意見を交換します。
第1回は、1975年にフランスのパリで開催され、この時の参加は、日、米、仏、英、独、伊の6カ国でした。
これに翌年、カナダが加わり、首脳7ヶ国となり、冷戦終結後の1991年からはロシアの大統領も参加、正式に加入したのは1997年で以降は、現在の首脳8ヶ国となりました。
以前は、首脳7ヶ国=G7の頃は、「先進国首脳会議」と呼ばれていましたが、ロシアの参加以降は「主要国首脳会議」と呼ばれるようになりました。
8ヶ国をG8と呼ばれますが、これは「グループ・オブ・エイト」の略です。
このサミットの開催も時代と変化していますが、最近の特徴として、開催地が大都市から離れた場所で開催されるようになったことです。
これは90年代末から途上国の債務取り消しなどを求める運動のデモが会場周辺で大々的に行なわれるようになったためで、サミットの会場周辺は、国際的な経済格差などを批判する運動を宣伝するのにも最高の場所だからのようです。
こうした運動に加えて米国の同時多発テロ以降、テロを警戒する声が高まり、これまでの都会から、地方で厳重な警備を敷いて参加者を守るやり方が目立ってきたのです。
来年の洞爺湖でのサミットも、会場となるホテルへの道が少なくて警備が楽なのが場所決定の決め手となったようです。