イグ・ノーベル賞(Ig Noberl)賞は「愚かなノーベル賞」といった意味であり、本物のノーベル賞受賞者を含むハーバード大学やマサチューセッツ工科大の教授らが書類選考し「他の誰もやりそうにない、ユーモアと独自性を兼ね備えた研究や開発」に授与されます。
アメリカハーバード大学系のパロディー科学誌「奇想天外な科学年報」などが主催し、1991年から行なわれています。
賞には、生物学、物理学賞、学術的研究賞、平和賞、化学賞、数学賞、文学賞、衛生賞、経済賞、薬楽賞など10部門で構成されて、年度によっては変更されます。
日本人の受賞者は、過去12個人・団体が受賞しています。
今年も化学賞を山本麻由さんが受賞しました。
その受賞対象研究は、「牛の排泄物からバニラの香り成分「バニリン」を抽出したもので、山本さん曰く「廃棄物の活用法を知ってもらえる良い機会としながらも、この方法で抽出したバニリンは、食用には向かない」とのこと。
過去の日本人の受賞者とその受賞内容は、
1992年 薬楽賞 資生堂研究センター
足の匂いの原因となる混合物の解明
1994年 物理学賞 気象庁
地震がナマズによって引き起こされるかどうかを7年間研究
1995年 心理学賞 慶應義塾大学・京都大学
ハトを訓練してピカソとモネの絵を区別出来るようにした。
1996年 生物学的多様性賞 岡村化石研究所
岩手県の岩石から古生代石灰期(約3億年前)の石灰岩中に超ミニ
恐竜化石を発見
1997年 経済学賞 バンダイ
たまごっちの開発
1997年 生物学賞 関西医科大学
ガムを噛んでいる人の脳波の研究
1999年 化学賞 セーフティ探偵社
浮気検出スプレーの開発
2002年 平和賞 タカラ社他
コンピューター・ベースでの犬と人間の言葉を自動翻訳機の開発
2003年 化学賞 金沢大学
カラス撃退できる合金の開発
2004年 平和賞 有限会社イノウエ
カラオケの開発して人々にお互い寛容になる手段を提供した功績
2005年 生物学賞 オーストラリアワイン研究所
131種類の蛙がストレスを感じるときに出す特有のにおい嗅ぎ分けて
カタログ化した研究
2006年 栄養学賞 ドクター・中松総研
35年間に亘り自分の食事を撮影し、食べ物が脳の働きや体調に与え
る影響を分析した功績
さて、あなたは、この受賞に対して、くだらないと思うか、世に役に立つと思うか、どう思われたでしょうか?