昨今のニュースを見ていると、政界も企業もそしてスポーツ界も秩序というものがなく、自己主張や自己利益のみを追求して、いわゆる品格というものがありません。
品格とは、その人、その物の気高さ、上品さがあるということです。
そして、気高さには、潔よさ、威厳があるということです。
ミートホープ、白い恋人、赤福、比内地鶏、一級建築士、海自の給油量、肝炎リストなど等・・・・世に偽装、ねつ造、隠ぺいの種は尽きないようです。
西武球団(だけではないようですが・・・)、朝青龍、時津風部屋、亀田一家、防衛省、厚生労働省なども、品格の欠如は、目を覆うばかりです。
通称「ボタン寺」と呼ばれています万勝院の土塀 F8号
「品格」を叫ばれて久しい昨今、皮肉にもその「品格」がありません。
以前にも述べましたが、藤原正彦著の「日本の品格」にも書いてありますが、日本の品格の基盤は「武士道」にあるようです。
金銭万能よりも道徳を上に見るという精神性の高さが必要なのです。
武士道というものには、明確な定義はありません。
一言で言えば、「卑怯を憎む心」なのです。
「敗者への共感」「劣者への同情」「弱者への愛情」と藤原正彦は言っています。
つまらない論理ばかりに頼っていないで、「ならぬものはならぬ」の精神が必要なのです。