江戸城について書く前に日本の城郭について簡単に書いてみます。
記録では、日本には25000ものお城があったそうです。
ここで、お城といっても天守閣をそなえたお城だけではなく柵で囲っただけの砦も含めての数です。
江戸時代末期には、200足らずとなり、そのうち天守閣を備えた城は70あまりありました。が天守閣が現存するお城は12しか残っていません。
山城とか平城とか建てられた場所による呼び名もあるのですが、建てられた時代の推移によっては、3つの層に分かれるそうです。
1600年頃までの初期の天守閣は、入母屋または切妻造りの屋根の上に望楼を乗せ戦のための眺望・物見のために造られた天守閣で望楼型天守閣と呼ばれています。 代表的な城として丸亀城、犬山城など。
弘前城 備中松山城
いずれも現存する天守です。
過度期型天守閣として望楼型と層塔型天守閣の中間的に位置する形態で外観は上部と下部が一体化しているように見えるが、構造上は完全に一体化していない天守閣で、代表的な城として松本城、広島城、姫路城があります。
江戸時代になってくると天守閣は戦略的には必要がなくなりますが、威光などの目的に造られ、階層分が構造上完全に1つの建物となった天守閣を層塔型天守閣といいますが、変化に乏しく単調です。 代表的には、名古屋城、福山城などです。
次回には、いよいよ江戸城について書きます。