先日、日本の排他的経済水域(EEZ)は世界でも6番目の広さがあることを述べましたが、それを取り巻く海域には、色々な問題を抱えています。
第2次世界大戦以降60年以上も、日本は自国が巻き込まれる紛争とは無縁でした。
が、隣国との間には領土問題や国境問題が存在します。
今のところは、紛争まで発展することなく、未解決の懸案として現在もその火種は続いています。
そして、近年、資源確保の欲求やナショナリズムの高まりなどを背景に、益々難しい対応を日本は迫られています。
北方領土も、大戦後、旧ソ連(現ロシア)に占領されたままになっています。
最近は、この近海で日本の漁船が拿捕され死者まで出ています。
韓国とは、竹島問題を筆頭に日韓暫定水域を巡って、今なお韓国漁船による違法操業が続発しています。
日本の排他的経済水域
中国とは、東シナ海のガス田を始めとする日中境界線を巡って絶えず問題が噴出しています。
南西諸島に沿って東シナ海の海底に延びる海溝(沖縄トラフ)が中国大陸の延長である大陸棚の東端にあたるため、中国は、そこが自国の排他的水域(EEZ)であると主張して、日本の排他的経済水域と重なる部分は、その中間点を日中EEZの境であると主張する日本と対立しています。
東シナ海のガス田は、日本が主張する日中EEZの境界線上にあり、中国は既にこのガス田を発掘しており、日本はこれに反発しています。
中国との紛争の火種は、尖閣諸島にもあります。
日中中間線の日本側にあるこの島を中国は、自国の領土主権を主張しています。
2006年には、中国の海洋調査船が、無断で日本のEEZ内で調査活動を行なっています。
他に沖ノ鳥島でも、中国は、ここは島ではなく、岩であると言って、日本を無視して島の周辺を調査しています。
中国は、日本の排他的経済水域を無断で、土足で侵略しています。
中国のみならず、周辺諸国が、日本の水域を無断で調査や侵略しているのも、日本の煮え切らない態度所以であるのではないでしょうか?
極端かもしれませんが、舐められているのです。
もっと世界に向けて、日本の正当性の主張をはっきりすべきと思うのですが・・・