旅に出る 秘めた楽しみ 代わりあり ハイビジョン観つ 旅情にひたる
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クローズアップ現代「変わる巨大メディア・新聞」
【ジャーナリズムのデジタル化】
フィッシャー論争
マス・メディアが時事的な事実や問題に関する報道・
論評を伝達する活動の総称をジャーナリズムと定義
する時、フランクリン・ルーズベルトのニューディ
ール政策広報、ウラージミル・レーニンの全国新聞
の体制暴露或いは、アドルフ・ヒトラーの民族浄化
煽動など国家間戦争や集団的殺人への賛助(プロパ
ガンダ)の否定的な側面を忘れることはできない。
発生史的には印刷定期刊行物、なかでも日刊新聞が
ジャーナリズムの中核メディアであが、語源的にも
ジャーナリズムはラテン語で「日々の」を意味する
diurnus に発し、ジャーナリズムという言葉が日常化
し日刊紙が新聞のパターンとして一般化した19世紀
初頭以降の欧米である。
Franklin Delano Roosevelt
しかし、他方で雑誌も普及し、20世紀には映画、ラ
ジオ、テレビが登場するなど多メディア化が進展す
るに及び、ジャーナリズムも、表現の手段も多様化
したが、ジャーナリズムの中心的機能は「時事的な
事実や問題に関する報道・論評」の伝達にある。そ
して、このような報道機能には真実性と客観性、ま
た論評機能には批判性という規範性が伴っている。
このような意味で、ジャーナリズムの概念は、規範
的概念としての性格が強い。
Владимир Ильич Ленин
大衆に対する情報一般の伝達概念であるマス・コミ
ュニケーション、乃至は伝達媒体たるマス・メディ
ア一般とジャーナリズムとは、重複部分と同時に、
相違部分がある。各メディア特性に応じて、メディ
ア相互間のジャーナリズム性、さらには同一メディ
アの行っている相互間のジャーナリズム性にも濃淡
の違いが発生する。その意味で今日のジャーナリズ
ム(日刊新聞の報道・論評活動)は、ラジオ・テレ
ビの報道番組、時事雑誌、それにニュース映画をつ
なぐ一定範囲のマス・メディアの活動とその特質を
持つ。
「ジャーナリズムの復興をめざして」
ジャーナリズムの本質的な部分は、「フリーダム・
オブ・スピーチ」と「フリーダム・オブ・プレス」
にあると立花隆はいう。「言論の自由・出版の自由
」とは、世界中の憲法が、いろんな形で保障してる
基本的人権と言われているものの最も本質的な部分
だが、そこが、ジャーナリズムの危機的状況にある
と言われている。「フリーダム・オブ・プレス」の
プレスというのは、日本語の「出版の自由」の出版
とニュアンスが違い、プレスというのは印刷機のプ
レスという意味。言論の自由は、しゃべるだけじゃ
なく、それを印刷物にして配る活動だと。
プレスの機能は「権力のチェック機構」であり、一
般に民主主義社会というのは三権分立(司法、行政、
立法)体制だけでは、一般に民主主義社会の民主主
義というのは守れず、もう一つのザ・フォースエス
テート(the fourth estate)が必要だと。要するに「権
力は一般に暴走しやすい」と同時に「権力は腐敗し
やすい」という二つの性格を持っている。 もう一
つの「世論もまた暴走しやすい」、世論に対するチ
ェック機構というのも必要であると指摘する。彼は
ジャーナリストの条件とし(1)取材力(2)筆力
(3)眼力(4)バランス感覚の4つを挙げている。
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新聞をかつてない変化の波が襲っている。世界の新
聞ジャーナリズムをリードしてきたアメリカ。収入
の7割を占める広告収入が、インターネットの拡大
や不況によって激減。新聞の廃刊が相次いでいる。
ピューリッツアー賞を何度も受賞してきたニューヨ
ーク・タイムズ紙や、西海岸を代表するサンフラン
シスコ・クロニクル紙など有名新聞社も経営難に陥
っている。新聞社が消えたことによる危険性に、国
を挙げた議論も始まった。一方、収入の7割は販売
に依存し、経営構造がアメリカとは違う日本でも、
将来の生き残りを賭けて新聞業界の取り組みが進め
られているという(クローズアップ現代『変わる巨
大メディア・新聞』/0100112)。
1984 Apple's Macintosh Commercial
さしずめ、通信における『デジタル革命』の申し子
であるインターネットの出現で「第三権力」的機能
が、ここでお復習い→『デジタル革命』の6つの特
徴;①シームレス、②ダウンサイジング、③ボーダ
レス、④デフレーション、⑤イレージング・エフェ
クト(=技術の還元)、既成概念の破壊(destruction
of the established concept)、⑥<未体験ゾーン>の拡大
→第4、5則の渦に呑まれることで、権力のチェッ
ク機能が弱体化することが危惧されているわけだが、
結論を急げば、その危機の由来は『現実(リアリテ
ィ)の喪失の常態化』にあり、そこへの問題解決が
重要になるとわたし(たち)は考えている。尤も、
マスコミ出版業界の変容にともなう大きなリストラ
クチャリングの流れは避けられない。
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久しぶりに二人で回転寿司にぎりの『徳兵衛』で、
ちょっと早めの昼食を取ることに。連日の宴会疲れ
もあり、食欲は進まなかったが「寒ぶり」のにぎり
が美味く感じたが、彼女は「水母梅肉和え」がいい
ということで四貫も頂くことに。
サケ(鮭 Oncorhynchus keta)は、サケ目サケ科サケ属の
魚。狭義には種としてのO. keta を指すが、広義にはサ
ケ類を指すことが多い。山内清男は縄文文化が東日
本でより高度に発達した理由をサケ・マス資源の豊
富さに求める説を唱えた。その後の発掘において東
日本各地の貝塚でサケの骨が発見されるようになり
再評価された。平安時代の「延喜式」にも日本海沿
岸諸国からの河川遡上魚の献上の記事が載せられて
いる。また、江戸幕府(松前藩)によるアイヌ統治
時代には、コンブとサケはアイヌ民族から和人への
重要交易品目だったという。
サケの回帰性に着目した越後国村上藩の下級武士、
青砥武平治は、1763年(宝暦13年)に「種川の制」
を敷き、三面川(みおもてがわ)にサケの産卵場所
を設置した人工川を設けて、サケの自然増殖に努め
た。日本におけるサケの人工孵化は、1876年茨城県
の那珂川で試験的に行ったのがはじまりで、1888年
に千歳川に本格的な中央孵化場が建設され本格化し
た。犬吠埼以北の太平洋、壱岐沿岸以北の日本海、
オホーツク海、北西太平洋、ベーリング海およびア
ラスカ湾などの海域が日本系サケの生息域で日本系
サケの回帰数は1997年から2007年までの10年間の平
均数から年間6270万匹と推定されているが、この回
帰数を維持するために、約28倍の18億匹の稚魚放流
が必要と考えられている。
鮭の身の鮮やかな橙色はカロテノイドによるものだ
が、個人的には刺身やルイベ、鮨ねたとして食すよ
り焼きにするか石狩鍋として頂く機会が多い。特に
石狩鍋は牛乳やバターを使った洋風鍋や具にコンニ
ャクを使ったものが好きだが、鮭の薄切りと、数の
子、にんじん,大根、はらこ、氷頭、ゆずを糀で仕
込んだ鮭の飯寿司(熟寿司)はまだ口にしたことが
なが、ネット上の作り方でなんとなく理解できる。
にぎりずし以外には「柿の葉寿司」のような押し寿
司を大きくした鱒寿司や鰤寿司のような展開が考え
られるが、世界的な展開を考えると、見栄えの良い
手毬寿司型の押し寿司の方が良いのではないかと思
う。
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