極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

桜鱒とペイバックタイム

2010年01月27日 | ネオコンバーテック



人を捨て 人を喰らいて 知らぬ顔 きょうも秋葉の 防犯カメラ


  
News a la carte

南米ペルーの世界遺産マチュピチュ周辺での豪雨
と土砂崩れで観光客約二千人が孤立する中、ペル
ー当局は26日、軍などのヘリコプターによる救出
活動を本格化させたというが、これも「地球温暖
化=世界的規模の気象変動」の影響か。「引き寄
せられる混沌」の短評を書いたのが20年前。「考
えれば不思議なもので、地球外の宇宙はの温度を
仮に
熱力学温度(=−273.15℃)として地球表面の最低
気温を- 89℃、同じく平均温度を15 ℃として、大気圏
の厚みを
800km 宇宙の最長を観測可能な宇宙の半
径(=
138 億光年)として 10 26 m とすると僅か10 20
 
分の1の厚みという気の遠くなるような薄膜内の
変化→地球温暖化→物質移動速度増大→気候変動
(異常気象)
問題としているわけで、想像の域を
遙かに超えている」(『木斛とキリマンジャロ
)と書けば、相変わらず無知蒙昧の神学論争を越
えて<破局回避>にむけ日本型共生グロバリゼーシ
ョン(『スルメイカと日本の再生Ⅴ』)を粛々と
進めて行こう





【ディエスソーラセルに脚光が】



CEATEC 2009」 で最も目立ったのは色素増感太
陽電池だと旧聞
だがされていた。専門分野でもあ
つたのでレビューしてみよう。シリコン系太陽電
池と異なり色素を使うので「光電変換塗料」とい
った方が良い。ただ、色素は有機化合物なので、
ご多分にもれず「湿気」と活性酸素が細胞を傷つ
けるのと同じで「酸素」が苦手だ。



ざっと1日かかてって進展状態をみて画期的なジ
ャンプ技術動向はないとの印象だが、ロームは蛍
光灯下での変換効率を高め、5mm角の素子を用い
3,330lxの蛍光灯下での変換効率20.25%を達成し
た。短絡電流密度(JSC)は0.214mA/cm2、開放電
圧(VOC)は0.523V。これは機能限定し、人感セ
ンサーや照度センサーを組み込んだ防犯モニター
用の電源や、温度センサーを内蔵する空調モニタ
ー用の電源など。室内センサー・ネットワークワ
イヤレス・マウスや携帯電話機、ヘッドホンなど
消費電力の小さな機器への応用で実用性は高い。

表 太陽電池の種類と特徴





日本写真印刷は、高意匠性、高耐久性の色素増感
太陽電池展示。島根県産業技術センターが2004年
から始めたセルの構造と増感用色素の開発に、20
08年から加わる。変換効率は6.0%。2010年初頭か
らサンプル出荷を開始し、製造技術にはシルクス
クリーン印刷というが、多色化や半透明化を実現
することで、住宅や自動車の内装、外装品、小サ
イズのパネルを複数個連結することで折りたたみ、
携帯端末機の補助電源やウエアラブルといった用
途の多様化を特徴とするという。



勿論、正攻法に屋外設置を狙うことも可能。この
場合、耐久性、エネルギー&コストペイバックタ
イム性(原価償却費と同じで、投資した金額やエ
ネルギーに対して短期間に償却できることを目指
す指数)を満足させることが出来れば、例え変換
効率が低くも(7~10%)充分商品化できるもの
である
                                     


 
 ソニー「エコプロダクツ 2009」

図 NEDO「太陽光発電ロードマップ(PV2030+)」



※ロードマップ「PV2030+」では、2010年時点の
 太陽光下での変換効率の開発目標を、色素増感
 太陽電池の実用化モジュールでは8%  研究室で
  の小面積セルでは12%としている。


図 エネルギーペイバック性の比較



在職中の研究開発の目的は、「低コスト生産プロ
セス」としていたが、色素増感太陽電池をロール
ツーロール(R2R)法で製造方法を山程研究した
経験を持っている。これは色素以外のシリコン系、
非有機系太陽電池にも当てはまる。このペースで
開発研究が進めば、建造物や設備什器や衣料品な
どのハードなものすべての表面が光電変換機能を
もった皮膚のような薄膜に包まれた社会が出現し、
気候変動異常の破局から離脱できているだろう期
待している。



Intermission

 サヨナラの向こう側





サクラマス(桜鱒、O. masouは、サケ目サケ科
に属する魚。ヤマメ、アマゴは、それぞれサクラ
マス、サツキマスの河川残留型(陸封型)に対す
る呼称。太平洋北西部を中心に分布するが、北か
ら順に、オホーツク海沿岸から朝鮮半島・北日本
まで分布する。琵琶湖のビワマス、南日本・西日
本のサツキマス、台湾のタイワンマスがいる。名
前の由来については、桜の花の咲く頃に漁獲され
るからや産卵期の婚姻色と諸説有ある。サクラマ
ス(ヤマメ)は北太平洋のアジア側にのみ生息し、
分布の南限は鹿児島県。北海道、東北、北陸では
多くの個体が降海してサクラマスとなる。






ややこしいのはここから。本来、ヤマメとアマゴ
は分布域が異なる。放流で自然分布域が乱れる。
アマゴとは異なり、体側に朱紅点がない。サクラ
マスは降海型、ヤマメは河川残留型を指し、生活
史が異なり、滋賀県の1町1地点で確認されてい
るだけ。
本来、ヤマメは琵琶湖水系には分布しな
いが、人為放流により分布した可能性が高い
。ヤ
マメが採集された場所は、アマゴが生息しており,
交雑による遺伝的撹乱が懸念されている。



小さなものは内臓を除いてそのまま唐揚げ、酢に
浸して酢漬け、大きな物は塩で身を締めてから塩
焼き、寄生虫がいることがあるので生では食べな
いほうが安全。但し、海から遡上する魚がいない
水域で捕獲したならば、刺身も可能。宮崎県三股
町のしゃくなげの森では、養殖したヤマメの卵を
特産品として販売している(「黄金イクラ」)。

 

コメント
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