極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

マルチレイヤに嵌る

2010年11月01日 | ネオコンバーテック



秋暮れに いたずら天使 舞い降りて 挑発に乗り ルービックキューブ



Chopin Polonaise No.6 op.53 Cyprien Katsaris    


【嵌ったルービックキューブ】



嫌になっちゃうね。時間だけが過ぎ
てゆく。もう11月に入る。もうこう
なればじっくりとやり抜くしかない
というのだが、新しい『里山構想』
のフィールドワークの準備や母親の
ためのデジタル・フォトスタンドを
準備したり、昨日のデジカメ写真の
印刷などこなしていると気が付けば
夕食前だ。

食事を終え、息子のひこにゃんルー
ビックキューブを見つけ、
はじめて
トライ。キャラが1コマずつプリン
トされていて、これが気に入りドッ
プリ嵌り込んだしまう。1面だけ突
破できたのだが、二面のトライには
目の疲れが酷くなりやめる。



ルービックキューブは、ハンガリー
の建築学者(ブダペスト工科大学教
授)のエルノー・ルービックが1974
年に考案した。ルービック社公式サ
イトの説明によれば("Rubik's World"
から"Cube facts"をクリックすると出
てくる)彼は3次元幾何学を説明する
ための「動くモデル」を求め、ドナ
ウ川の流動を見て発明のヒントを得
たという。

hexagram geometry


最初のキューブの原型は、木製の立
方体であったが、ルービックは「マ
ジック・キューブ」(魔法の立方体)
という名前で特許を取得し、1977年
にハンガリーの玩具製造会社「ポリ
テクニカ」から最初のキューブが発
売されたという。

実は、ここまで嵌り込んだわけの1
つが、ひこにゃんのもつ魅力に惹か
れたのだが、2つには、夕食後マイ
コンピューティングタイム(なんの
ことはないブロギング?のとだ)に
彼女がルービックキューブの成果を
部屋に持ち込んで、それも、1面も
完成していないのに何を思ったのか
兎も角もその‘挑発’に乗ったのだ。






【これぞネオコン】

いまどきなんだということだが「び
わ湖環境ビジネスメッセ」(『
レア
アースなひこうき雲
』)でこれはと
いう商品が1つあったがやっとこれ
を特集することにこぎつけることが
できた。さて、メーカの説明による
と「マルチレイヤーNanoシリーズは、
ナノテクノロジーを駆使し、50μmの
厚さのなかに高分子材料の膜を200層
以上積層した多層構造の窓用フィル
ム。微細な多層構造によって光の干
渉をおこし、特定波長の光を反射ま
たは偏光させ、空調負荷や不快感の
原因となる波長を選択的に制御でき
る。
熱線を遮るための金属を使用し
ていないが、メタリックな反射のな
い自然な透明感が得られる」という。








原理は実に簡単だ。それぞれ屈折率
の異なる材質の膜を熱線の波長に合
わせ厚みを変え、波長成分ごとに200
層以上積層することにより、不要な
波長を選択的に遮断。そのため透明
感を保ちながら、高い断熱効果、肌
を刺すようなジリジリ感などの不快
成分除去効果、そして有用電波透過
効果を発揮する



マルチレイヤーNanoシリーズ

この様な技術は液晶テレビなどの偏
光フィルムなどに使われている。フ
ォトファブリケーション(写真製版
適用技術)の技術開発と密接な関係
があり、わたしの仕事の一部いや千
部だという時系列な関係でもある。

じゃぁ、その技術ってのはどれ程の
ものだというと次のようになる。

(1)機能薄膜を多層化することで『デ
 ジタル革命』の特徴の「軽・薄・
 短・小」の「短」→「大」に置き
 換えた商品開発
(2)例えば、鉄鋼材の剛性を持った
 軽くて、意匠性のある、可撓性を
 もった、あるいは透明な多層機能
 フィルムというマテリアル・イノ
 ベーション(素材革新)の推進
(3)課題は多層機能薄膜同士の溶接
 接続方法、或いは曲げ加工性とい
 う難問がある。

尚、(3)の例として透明アクリル樹脂
同士の接着があるが、素材特性の劣
化をどの様に防ぐかということで後
者は、飛行機のジュラルミン(アル
ミ合金)のような曲げ加工が現状で
は出来ない壁がある。もっとも、

ーボン繊維に他の素材を織り込みと
か他の機能性薄膜を挟みこむことで
いずれ解決する考えている




 

【特許事例1】



「複屈折表面及び可変ピッチ又は角
度を有するミクロ構造化形体を有す
る物品、並びにその物品を製造する
ためのプロセス」(
P2009-503618A)




【特許事例2】

「構造化された複合光学フィルム」
P2009-532717A

 

ディスプレイ内の光の伝搬を管理す
るために、構造化された面を有する
光学フィルムが使用される。ディス
プレイが大型化するにつれ、剛性を
保つためにフィルムを強化すること
が重要になる。本発明の光学フィル
ムは、ポリマーマトリックス内に組
み込まれた無機繊維を含む第1の層
を有する。第1の層は、光の通過に
対し光学機能を提供するための構造
化された面を有する。該フィルムは、
第1の層を介して実質的に垂直に伝
搬する光が、一定水準未満のヘーズ
の影響を受け得る、あるいはフィル
ムへの光の入射が、輝度増加値の最
小値の影響を受け得るといった、様
々な利益的光学特性を有し、フィル
ムを製造する様々な方法を開示する。




ということだが、機能性多層膜の技
術を追求し10数年たち、これを「ネ
オコンバーテック」(新表面加工技
術)としてわたしがはじめて「ネオ
コン
」として造語
したのは丁度、9
年になる「9.11事件」発生最中とい
うから、なんとも皮肉なことだと感
慨ひとしおだ。ところで、製造販売
もとの住友スリーエム株式会社の株
はというと非公開になっているから
少し不愉快な話である。

ともあれ、「ナノテク」(→バイオ
テクノロジ)という先端技術も急ピ
ッチで進行している(※「三次元光
デバイス高効率化製造技術
」)。そ
の産業のトップランナーに「黄金の
国『日本』」が最有力候補であるこ
とに間違いない。何事も‘内向き加
減’な古い上着を脱ぎ捨て行こうで
はないか「皆の衆!」。

            

             

コメント
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